<本ツアーはレストランFoodCampとなり、トロピカルトマトの圃場を訪ねた後、お食事はディナータイムに、BestTableにてお召し上がりいただきます>
糖度9.5以上にも達するトロピカルトマトはまるでフルーツのような甘さとギューッと濃縮された旨味に、リピート必至の逸品。凜とした青空と那須の山々から吹き下ろす冷たく乾いた空気の中で、じっくりと栽培されるトロピカルトマトの旬はなんと2月。夏野菜の代表格とされるトマトがなぜ、この時期に旬を迎えるのか。トロピカルトマトの美味しさを良く知るBestTable 芹沢シェフのお料理の数々と一緒にその謎を解き明かしましょう。トマト好きにはたまらないFood Campです。
株式会社トロピカルトマト https://tropicaltomato.co.jp/
旬のべジカフェバル Best Table https://magonotetravel.co.jp/besttable
ツアーの見どころ
-
圃場見学と旬なトマトの収穫体験&食べくらべ
関根さんの作るトマトは酸味と甘みのバランスがよく、旨味がギュッと詰まっています。シーズン中、最も美味しくなる2種類のトマトの収穫体験と食べくらべをお楽しみいただきます。
-
トマト糖度コンテスト
トマトの糖度測定器を使って、みなさんが収穫されたトマトの糖度を計測し、糖度を競います。生産者の関根さんに糖度が高そうなトマトの見分け方をじっくり教わって、優勝を目指しましょう。優勝者には豪華景品があるかも!
-
ベストテーブルで絶品トマトを使ったディナーコース
今回は冬季恒例のレストランでのディナーとなります。ベストテーブル芹沢シェフが腕を振るい、関根さんのトマトをネオ・エスニック料理で皆さんにご堪能いただきます。
-
魅力再発見!レトロな矢吹駅界隈を街歩き
JR矢吹駅西口から徒歩約4分の場所にある矢吹町の複合施設KOKOTTO(ココット)は「公民館」「図書館」「観光交流」「子育て支援」の4つの機能が融合した施設です。この周辺には日本酒「自然郷」「楽器正宗」で人気の酒蔵・大木代吉本店や大正ロマン館、宍戸善四郎商店、トイショップウエダなどレトロなお店が集まっています。ノスタルジックな矢吹町を気の向くままに街歩きしてみましょう!
キャスト紹介
- 株式会社トロピカルトマト 代表 関根 幸一郎
- 糖度9.5以上にも達するトロピカルトマトはまるでフルーツのような甘さとギューッと濃縮された旨味に、リピート必至の逸品。独自の栽培方法でたどり着いたトロピカルトマトの旬はなんと2月。夏野菜の代表格とされるトマトがどうして早春の2月に旬を迎えるのか、その謎を関根さんの圃場で紐解いてみよう。
夏野菜の代表格のトマト、なぜ厳冬の2月が旬なのか
県南地域の矢吹町でトマト栽培を中心に行っている株式会社トロピカルトマト 代表の関根さん。トマトといえば、旬は夏とばかり思っていましたが、関根さんが作るトマトが一番おいしいのは寒さ厳しき2月。まずは、この疑問を解くべく質問をすると、答えは単純明快なものでした。
関根さんいわく「トマトの育成において適温は、夜間が13℃くらい、日中は25℃くらいです。しかし、温暖化で夏場のハウスは35℃を超えてしまい、トマトにとっては暑すぎる環境です。冬はハウスの中の温度が上がっても喚気すれば暑さが抜けるので、コントロールしやすいんです」と。また、人間にとっても暑すぎるハウスの中での作業は辛く、冬の方が何かと作業がしやすいのも理由の一つでした。
さらに冬場は涼しいため、水を多く必要とせずゆっくりと育ち、たくさん光合成をさせることができます。確かに路地物のトマトは旬は夏ですが、暑ければいいというものでもないのだとか。「最近はもう暑過ぎて、花が咲いてもトマトの実がつかない現象もある」といいます。
以前は、冬の暖房費がかさみがちでしたが、今はハウス内の温度を下げるコストの方が高くなり、トマト栽培における知識も技術も温暖化対策に向けられているそうです。こうした理由から、極力秋から春にかけて収穫できるよう調整して栽培をしているとのことでした。
トマト生産者への道
現在、関根さんの圃場では約4000〜7000本のトマトの苗が植えられています。トマト農家としては県内有数の生産量を誇ります。主な卸先は、はたけんぼ(須賀川)、り菜あん(白河市)、ヨークベニマル(矢吹町内)、セブンイレブン(矢吹町内2店舗)、しのや(郡山)の他、高校・農業短大時代の同級生である「おざわ農園」の小沢さん直売所でも関根さんのトマトを購入することができます。
関根家は代々農業を営んできましたが、以前は、白河農協管内では一番のきゅうり農家でした。そのため、関根さんは子どもの時から毎日、手伝いをさせられていたそうです。きゅうりは収穫期を迎えると、朝晩摘み採らなければならず、遊びたくても遊びに行けない。いつも邪魔されたイメージしかなかったと。それに比べてトマトは1日1回収穫すればいいので、気持ち的に楽なんだそう。
関根さんは20歳の時に就農。当時は親から給料をもらう形だったので、ちょっとは自分で稼ぎたいと思っていました。タイミングよくニラを栽培していたハウスが空いたところに、トマトの苗が余っていたため栽培して出荷してみました。すると、それなりの収入となったのです。これに気を良くした関根さんに、また新たな展開がやってきます。農業仲間からハウスの増設の話です。聞けば3軒まとまらないと補助金申請ができないらしく、協力して欲しいとのことでした。さらに、JAの方からは「トマトの溶液栽培を試験的にやってみないか?」と声を掛けられ、現在に至っているそうです。
屋号「トロピカルトマト」の由来
そうして、徐々にトマトの生産量が増え、15年ほど前にトマト以外の野菜の栽培を止め、お米とトマトのみに品目を絞りました。いろんな条件がタイミングよく揃ったことでトマト中心の農家になったのですが、さらに追い打ちをかけるような出来事がありました。
「トマトは病気になりやすいため、対策をいろいろ施していたところ、味が各段に美味しくなったんです。美味しいから高く売れるかと思い農協へ出荷してみると、農協の規格ではうちのトマトは2sサイズ。サイズで値段が決まっていたので、1箱4kgだから800円と言われました」と。これにショックを受けた関根さんは、奥さんの実家がある大信村で1kg、500円で販売したところ、完売。
美味しいトマトは高くても売れると確信した関根さんは、独自の栽培方法を仲間にも共有し、高価格で販売できるトマトをJAと共同で作り上げました。それが「旬太郎トマト」です。これはJAが商標を持っているので、自社ブランドとしては使用が出来ず、改めてオリジナルブランドを立ち上げることになりました。
折しも、自分で建てたハウスに友人が遊びに来ました。そして、「う~、トロピカル~!」と言い放ったのです。温かいハウスは冬場の外気と比較するとまさにそこはトロピカル=南国、熱帯のようだったのでしょう。この言葉にピンと来た関根さんはいつかこのフレーズを使用したいと温めていました。そして、ついにその時が来ました。法人化するにあたり社名が必要になり「株式会社トロピカルトマト」と名付けたのでした。全くこの時のことを当の本人は覚えていないそうですが、「トロピカルトマト」は”関根さんが作る美味しいトマト”の代名詞としてすっかり定着しました。
いつかはやってみたいと思っていたFoodCamp
さらにトマト栽培を一生の仕事にしようと意識したのは、親戚のおばさんからの話でした。「うちの爺さんね、死にそうなの。だけど、このトマトだけは食べられるんだ」といって持って行ったそうです。
そして、FoodCampについては、「本来であれば自分でやりたいイベントです。それをやってくれる方がいて助かります。小沢さんのところで何回もやっているのをみていて、いつかはやってみたいなと思っていました。楽しみにしています」とのこと。さらにこう付け加えました。「夢なんですが、お客様に家庭菜園を開放して、炭とお湯や簡単な調味料だけ準備して、採れたての野菜で好きにやって(食べて)いいよというのをやりたい」とか。お客様の嬉しそうな、美味しそうな顔を見るのが何よりのご褒美と感じている関根さん。実直でストレートな性格と、どこかおかしみのある味のあるお人柄は、まさにトロピカルトマトのそのもの。冬の矢吹町で「トロピカルな体験」をしに、関根さんに会いに行きましょう。
- 旬のベジカフェバルBestTable 料理長 芹沢 靖夫
- 普段からお店でも取り扱っている関根さんのトロピカルトマト。濃厚な甘みと酸味、そしてトロピカルトマトならではの旨味はBestTableの要となる野菜の一つ。県内有数の生産者の野菜と向き合ってきた芹沢シェフが、トロピカルトマトへの想いを語ってくれた。
酸味と甘み、旨味のコントラストがはっきりした味
Best Tableの料理長として、確実にファンを獲得している芹沢シェフ。お店でも普段から関根さんのトロピカルトマトを使用しています。BestTableでは、農業と深いかかわりのある二十四節季ごとに、旬のスペシャリテを提供していますが、関根さんのトロピカルトマトをスペシャリテに採用した際には、「トロピカルトマトのカルパッチョ」と「チーズフォンデュ」としました。
芹沢シェフいわく、関根さんのトマトは、酸味と甘み、旨味のバランスが素晴らしく、その味わいのコントラストがはっきりしているといいます。だからこそ、あえてシンプルな調理法で提供したと話してくださいました。そうした素材の持ち味を大事にする姿勢も、多くの生産者と触れ合い、実際の畑まで足を運んできた結果ではないでしょうか。
トマトの新芽にも興味深々
取材に訪れた11月下旬は、最盛期となる2月に向けて、トマトの新芽がたくさん出始めていました。品質を保つためには摘芽は必須で、まさにこの時期は摘芽作業に追われている時でした。
思むろに新芽を食べてみると、トマトの爽やかな酸味が口に広がります。芹沢シェフは、「これも使えるかな」といって、関根さんから新芽をいただき持ち帰っていました。かつてFoodCampに登場したシェフ達が同じように、新芽や葉、根っこなどその作物を丸ごと使う姿をよく見かけます。実が成るには、根も葉も茎も全部があってのこと。産地に足を運び、生産者の話を直接聞くことでイマジネーションが広がるのか、さらにはその情景をお客様に料理を通して伝えることを、芹沢シェフは自らの使命のように感じているようでした。
トロピカルトマトの美味しさを伝える
よい素材は料理人にあまり料理をさせてくれないという話をよく耳にしますが、火を通せば通したなりの美味しさがあるトロピカルトマト。関根さんからお話を伺う中で、もう既に何品かはイメージができている模様。「当日は、さまざまな調理法で関根さんのトロピカルトマトの美味しさをお伝えします」と宣言していた芹沢シェフ。BestTableに来訪したことがないという関根さんに芹沢シェフの料理を食べてもらう今回のディナーコース。関根さんの期待に応えられるよう、心地良い緊張感がそこには漂っていました。
ツアーのスケジュール
-
お迎え
12:15 p.m.
郡山市内のご自宅(滞在先)または郡山駅に郡山観光交通のタクシーにてお迎えに上がります。お迎え時刻は前日までにご連絡いたします。
※郡山駅にてお迎えの方は、12:10p.m.までに郡山駅西口へご集合ください。
※当日の送迎タクシーは、参加者様同士での相乗となります。時間が多少前後しますことをご了承ください。 -
出発
12:45 p.m.
孫の手トラベル安積町営業所より観光バスにて現地へ出発します。
※営業所までお車でお越しの方は、12:35 p.m. までにご集合ください。(駐車場多少あり) -
経由地~新白河駅からのお客様ご乗車
13:35 p.m.
新白河駅(東北新幹線停車駅)を経由して現地へ向かいます。新白河駅からご乗車ご希望の方は新白河駅東口ロータリーへ13:35までにお越し下さい。
-
現地到着~ハウス見学・収穫体験など
14:15 p.m.
トロピカルトマト代表の関根さんに圃場をご案内いただきます。ハウスを見学したり、旬のトマトの収穫体験、トマトの食べ比べ、糖度計測コンテストなど関根さんが作るトマトのうまさを様々な角度で体験していただきます。
-
矢吹駅周辺・街歩き♪
16:10 p.m.
矢吹町複合施設 KOKOTTOにバスを停留し、レトロなお店が集まる矢吹町の駅周辺を散策いただきます。日本酒「自然郷」「楽器正宗」で人気の酒蔵・大木代吉本店さんや大正ロマン館、宍戸善四郎商店、トイショップウエダなど自由に街歩きをお楽しみください。
-
ディナー会場・ベストテーブル到着
18:00 p.m.
本日のディナー会場である郡山市朝日にあるベストテーブルへ。関根さんのトマトをふんだんに使った芹沢シェフのネオ・エスニック料理をコーススタイルでご堪能いただきます。FoodCamp恒例のオリジナルカクテルもお楽しみください。
-
ご自宅・郡山駅へ
21:05 p.m.
お帰りはタクシーにて郡山市内のご自宅や滞在先、郡山駅へお送り致します。
※お帰りの際、交通機関をご利用の方は余裕をもって郡山駅出発21:30以降のダイヤをご予定ください。
ツアーの詳細
- 開催日
- February 1(土)
- 料金
-
お一人様・税込 18,700円(税込) - 当日の服装・持ち物
- ・屋外でのツアーになりますので、晴天の際は日よけの帽子などお持ちください。
・動き易い靴や服装でお越しください。 - 参加条件
- 本ツアーは小学生以上の方で、お一人で行動が出来る方(介添えなどが不要、医師からの許可がある方)であればどなたでも参加が可能です。なお、お子様も同料金となります。
- 運行会社
- 郡山観光交通株式会社
- 添乗員
- 添乗員は同行いたしませんが、FoodCampスタッフがご案内いたします。
- お支払い方法
- 参加までの流れをご参照ください
- 旅行保険の加入
- いずれのツアーも万が一に備え、旅行保険に加入していただきます。保険料はツアー代金に含まれております。そのため、生年月日の情報もいただいております。
- キャンセル料について
-
宿泊・チケット付きツアーは20~8日前20%、7~2日前30%、前日40%、当日旅行前50%、旅行開始後無連絡不参加は100%発生いたします。
また日帰りツアーは旅行開始日の前日から起算してさかのぼり、10~8日前20%、7~2日前30%、前日40%、当日旅行前50%、旅行開始後無連絡不参加は100%発生いたします。 - 雨天時の対応
- 雨天でも決行いたしますが、やむをえず自然災害等で中止の場合は、前日お電話にてお知らせいたします。その場合、お預かりしているツアー代金は全額ご返金いたします。
- 最小催行人数
- 15名 ※お申し込みが最少出発人数に満たずツアー中止となる場合は、4日前までにご連絡いたします
- 旅行条件書
- 旅行条件書のページをご参照ください
- その他注意事項
- 咳や37.5℃以上の発熱などの症状、体調不良などがある場合は、当日でも結構ですのでご連絡をお願いします。
開催地
株式会社トロピカルトマト 〒969-0258 福島県西白河郡矢吹町沢尻338