土づくりには並々ならぬこだわりを持ち「吟壌りんご」と称する加藤さんの極上のりんごと奥会津牛の魅力を余すところなく表現する「あ吽」林シェフの2年越しのツアー。吾妻小富士を一望できる果樹園で特別なひとときを。
フルーツファームカトウ http://farmkato.jp/
和牛旬菜 あ吽 http://aun-kokyu.com/
開催レポート
吟壌りんごに隠された秘密
福島市の北西部、大笹生(おおさぞう)地区。秋の終わりから冬の初めにかけ、この辺りでは「ほまち時雨」という雨まじりの冷たい風が吾妻山から吹き下ろします。「ほまち」という言葉は「へそくり、臨時収入」という意味で、通り雨のような少しの間だけ降るということからこの名前がついたそうです。
この冷えた雨風がりんごを美味しくするといわれ、果樹栽培が盛んな福島市でも特に大笹生地区は、昔からりんごの栽培に適しているといわれています。その証拠に、この一帯は「フルーツライン」といい、果樹園が軒を連ねています。
今回は、大笹生地区で代々さくらんぼ・桃・りんごを栽培している「フルーツファームカトウ」さんでのFoodCampです。
加藤さんが作る果樹には「吟壌」という言葉がつきます。「吟醸」ならぬ「吟壌」です。これには加藤さんの果樹栽培に対するフィロソフィーが込められています。「栽培の基本は土づくりから。目に見えないところほど大切」と加藤さんはいいます。土にこだわり、自然と対峙してきた結果が「吟壌」フルーツなのです。
そんなフルーツファームカトウさんでのFoodCampは実に2年越し。昨年はコロナの影響で、おととしは台風で開催が中止に。なんとか今年はみなさんに加藤さんの「吟壌」フルーツを味わっていただきたくて、企画したツアー。この日をとても心待ちにしていました。
今日は朝から雨が降ったかと思うと太陽が顔を出し、突風が吹いたかと思うと穏やかになったり・・・。目まぐるしく変わる天候に私たちもハラハラしながら準備を進めていました。
ところが、参加者のみなさんを乗せたバスが到着する頃には一転。空はすっと晴れ渡り、青空をバックに一足早く雪化粧した吾妻山がくっきりと見え、麓にはりんご畑が広がる最高の光景が待っていました。この絶景を楽しみながら、りんご畑までウォーキング。畑に到着すると、今が旬の紅玉がたわわに実っています。真っ赤なりんごはとてもかわいらしく、みなスマホを取り出し、しばし撮影タイム。
加藤さんに畑の様子や栽培方法、紅玉という品種について説明を伺い、収穫体験をさせていただきました。
「美味しいりんごの見分け方は??」「どんな食べ方がおいしいの?」と質問が飛び交う中、加藤さんは一つひとつ丁寧に答えてくださいます。話を聞きながら収穫したりんごをその場で丸かじりする人も。
普段は決して入ることのできない加藤さんの果樹園で、思う存分楽しんでいただきました。
奥会津牛と紅玉の極上ランチ
お腹が空いてきたところで、いよいよメインダイニングへ。もちろん、ダイニングは果樹園の中!卓上にはピカピカの紅玉を並べ、りんごに囲まれてのお食事です。
お料理は郡山市の和牛旬菜「あ吽」の料理長・林亮太さんです。極上の食味と希少性の高い奥会津牛に惚れこみ、その美味しさを伝えたいと、加藤さんの紅玉と奥会津牛尽くしでコース料理を仕立ててくださいました。
今日のための、今日だけの素敵なお料理の数々。
奥会津牛と加藤さんの吟壌りんごのコラボレーションはもうそれだけで・・・間違いありませんね。
ドリンクもこだわりました。ご希望の方には、加藤さんのりんごで造った三種類のシードルとジュースの飲み比べセットをご用意しました。それぞれの味わいや香りを比較しながら楽しめます。この他にも、加藤さんのりんごを使ったオリジナルカクテルやホットワインなども。のんびりと贅沢な時間が流れます。
お腹も満たされたところで、かわいいカートマルシェでお買い物タイム。また、果樹園のすぐ隣には、加藤さん念願の果樹園カフェ「PEACH MAN CAFE」が昨年夏にオープンし、話題のスポットとなっています。
ポートランドの果樹園にある作業場をイメージしたという店内には海外から取り寄せたEarthyな色合いの壁材や暖炉、オシャレなキッチンカーが設置され、加藤さんのこだわりが随所に感じられます。カフェメニューも「吟壌」フルーツをふんだんに使った逸品ぞろいで、改めてゆっくり訪れたいですね。
福島の魅力を海外へ
実は今回、福島県から受託した「ふくしまインバウンド特別体験プログラム創出事業」も兼ねており、日本在住の海外メディアや在留外国人のインフルエンサーのみなさんにお越しいただき、いつも以上に賑やかな回となりました。海外の方々にFoodCampが受け入れていただけるのか少々不安な気持ちもありましたが、自然を感じながらの食事やりんごの収穫体験は、国籍を問わず大好評でした。
当日の様子はSNSや各メディアで、世界に発信していただきました。
att.JAPAN https://att-japan.net/en/archives/10161
Metropolice Web https://metropolisjapan.com/revitalizing-fukushima/
Japan Travel https://en.japantravel.com/fukushima/fruit-farm-kato-food-camp-2021/68155
FoodCampだけでなく、福島の魅力を多くの方に知っていただく機会になったのではないかと思います。これからも孫の手トラベルは、様々なチャンレンジをしてまいりたいと思います。
ツアーの見どころ
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吟壌りんごのシードル&ジュース 飲みくらべ!
りんごが美味しいのなら、そのりんごで作ったお酒が美味しくないわけがない!ということで、フルーツファームカトウさんの特製シードル3種+アップルジュースの飲みくらべセットをご用意しました。食べて良し、飲んで良しの吟壌りんご三昧を楽しめます。 (飲み比べセット 別途2,000円 ※要事前予約)
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紅玉の収穫体験
フルーツファームカトウさんの果樹園には、通常立ち入ることは出来ませんが(※カフェエリア以外)、今回、FoodCampご参加の皆様には特別に旬の紅玉を収穫体験いただけます。真っ赤に実るリンゴの姿にテンションUP間違いなし。紅玉の畑までの果樹園や田んぼのあぜ道を抜ける散歩道も素敵です。
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奥会津牛と吟壌りんご 夢のコラボレーション!
奥会津牛の美味さだけではなく、その育成方法にも惚れた「和牛旬菜 あ吽」の林シェフ。吟壌りんごの持ち味を生かしつつ、奥会津牛の滋味深さを存分に味わっていただく和風コースランチ。フルーツファームカトウさんの挑戦を料理でどう表現するか、乞うご期待!
キャスト紹介
- フルーツファームカトウ 代表 加藤 修一
- 果樹栽培がさかんな福島市でさくらんぼ、桃、りんごなどを栽培するフルーツファームカトウの加藤修一さん。加藤さんの果樹は「吟壌フルーツ」と呼ばれている。これには目に見える実の部分以上に「土」がもっとも重要なことを意味している。まさに加藤さんのフィロソフィーそのものである。
りんごは青森?いやいや福島です!
フルーツファームカトウさんでは、さくらんぼ、桃、りんごを栽培する果樹農家。広大な敷地には様々な品種の桃やりんごの木がある。一般的にりんごと言えば青森をイメージする方が多いだろうが、福島は隠れたりんごの名産地。とりわけ11月頃に収穫時期を迎える「ふじ」は福島が最も美味しいと言われている。その第一の理由は、気候にある。比較的寒い時期に採れる果物ではあるが、果実が十分に育つまでは適度な気温は必要不可欠。福島市はりんごが成熟するギリギリまで一定の気温がありつつ、朝晩の冷え込みやここ大笹生ならではの”ほまち時雨”など、適度な冷えがある絶妙な環境。そのため、ジューシーで香り高い美味しい「ふじ」が出来るのだという。福島はりんご以外にも様々な野菜や果樹が採れるため、特産として注目度は低いかもしれないが、そんな実情があるのだ。
ポートランドの果樹農家にインスピレーションを受けて
代々、果樹栽培を行ってきた加藤家。果樹へのこだわりとプライドは疑う余地がないが、果樹園でほっこりできる場所を作りたい。そんな夢が修一さんにはある。園主自ら淹れるネルドリップのコーヒーは、果樹園に訪れた来客者の間でちょっとした噂になる程。カフェに興味があるのは、「そのままで美味しいものは、手を加えてさらにどう美味しくするか。職人に憧れる部分がある」と修一さんはいう。そんな想いを語ってくれた2年前。
とうとうその想いが実現。2021年7月に農園の一角に「PEACH MAN CAFE」をオープン。フルーツファームカトウさんの吟壌桃を使った自家製フルーツシロップと日光の天然氷を使ったかき氷は驚くほどの美味しさ。優しい桃の甘みとふわふわの氷、そして中にもゴロっと一口サイズの桃がたっぷり入っている。
店内もオシャレでかつ機能的な造りになっている。内壁の塗料はベージュグレーのナチュラルなテイストで、センスの良さが感じられる。話によると塗料は海外から取り寄せ、加藤さん自らが塗ったとのこと。また収穫時期にはカフェの一角は梱包する作業スペースにもなる。「カフェで作業を見るのもいいと思うんですよ。それが果樹園らしさと言うか、それすらも見せられるようにするというか。実際、足を運んだポートランドの果樹園がそうで、すごくしっくりいったんです」と加藤さんはいう。
生産の現場であり、人が集う場所に
果樹園は紛れもなく生産の現場ではあるが、同時に人が集う場所でもあるというのが加藤さんの心にはある。見世物としての果樹園ではなく、一つの生産、果樹という命が生まれる場としての果樹園。その存在は変わらずありながらも、果樹園の四季や日々の作業も含めて果樹の産地であるここ福島、大笹生という地域をまるごと味わっていただけるそんな場所として、カフェがある。
カフェメニュー、建物、そして果樹、どれをとってもこだわり抜き、納得のいくものだけを提供する。そんな加藤さんのゆるぎない姿勢を感じ、2年越しのFoodCampに期待が膨らんでいる。
フルーツファームカトウ http://farmkato.jp/
一般社団法人食大学 生産者 インタビュー http://www.caan.jp/producer/34/
- 和牛旬菜 あ吽 林 亮太
- 市場に出入りしていた幼少時代。いつも自慢の食材を持ち寄ってのBBQには男たちの笑顔があった。食は人を幸せにすることを原体験とする林シェフ。プロの料理人となり、料理人人生に大きな影響を与えた奥会津牛。1つ1つの出会いを大事にし、食材と向き合い、料理への一途な姿勢がすがすがしいシェフである。
市場と僕と料理
郡山市出身。市場で働いていた親御さんの関係で、小さい頃から美味しいものに触れる機会が多かったという。市場仲間が開く芋煮会やBBQは、ここぞとばかりに目利き食材を持ち寄る会のようなもので、彼にとってプロが扱う食材は身近な存在だった。また、美味しいものを食べると誰もが優しくなり、さらにお酒が入ると、普段は厳しい市場の男たちもどこかおどけて、日常とは違った顔を見せることが幼き林シェフには興味深く映った。
そうした原体験は、彼が料理の道へ進むには十分な動機となった。高校卒業と同時に埼玉の料理店へ住込修行した後、郡山に戻り、老舗「京香」に縁を得る。そこで、彼は牛肉という食材と向き合うことになる。
30歳で独立、和牛メインの店を始める
肉というのは、肉屋から買うモノであるが、生産者をみることはほとんどなかった。そんな時、会津の食材を扱うイベントで、たった1軒、”奥会津牛”と名乗る生産者に出会う。セリに出ることはなく、販売は相対で買う肉屋さんを通し同じ1頭から肉や臓物を仕入れる。もちろん味は抜群だが、美味いだけでなく、味にブレがないことに驚いた。さらに、同じ牛からの肉や臓物、丸ごとその牛を想い料理することで、牛の命が報われるような気持になっていったという。
2年越しの加藤さんとのFoodCamp!
2019年は台風被害により弊社のフードカートが浸水し、断念。2020年はコロナ禍で開催を見合わせることに。フルーツファームカトウさんの果樹園にも足を運び、加藤さんには相当のこだわりを感じた林シェフ。加藤さんが作る果物が一級品なら、料理人への要求も一級レベル。そんな緊張感を抱きつつ、生産者の想いに真剣に喰らいついていく姿勢は、今も変わらない。
「りんごと牛が合わない訳がない」と加藤さんとのFoodCampを心待ちにしているのは、きっと林シェフも同じだろう。
和牛旬菜 あ吽
http://www.aun-kokyu.com/
福島県郡山市大町1-2-9 TEL:024-954-7880
18:00~23:00(L.O.22:00) 定休日:日曜・祝日
ツアーのスケジュール
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集合・お迎え
9:00 a.m.
郡山市内のご自宅(滞在先)または郡山駅にタクシーにてお迎えに参ります。
お迎え時刻は前日までにご連絡致します。
※郡山駅にてお迎えの方は、8:50までに郡山駅到着のダイヤでお越しください。
※タクシーはグループ会社の「郡山観光交通」のタクシーが参ります。 -
出発
9:30 a.m.
孫の手トラベル 安積町営業所より観光バスにて現地へ出発します。
※営業所までお車で来られる方は9:20までにお越し下さい。(駐車場多少あり) -
現地到着!ぐるり果樹園おさんぽ&りんごの収穫体験
10:30 a.m.
辺り一帯は果樹園。果樹園の周りを加藤さんの案内でお散歩しながら、
りんご(紅玉)の畑へ向かい、収穫体験を行います。
※現地に直接来られる方は、10:20までにお越しください。 -
吟壌りんごと奥会津牛の絶品和風ランチ
12:00
「和牛旬菜・あ吽」の林シェフによる、吟壌りんごを贅沢に使った奥会津牛の和風コースランチをお楽しみいただきます。※りんごジュースとシードル飲みくらべセット(ショットグラス4杯)はお食事のはじめにご提供します。(オプション:1,500円※要事前予約)
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お買物タイム
14:30
フルーツファームカトウさんのロゴの入った木箱に並べられたかわいいカートマルシェがやってきます。本日お召し上がりいただきました吟壌りんごのご購入やご予約、シードル、りんごジュースなどの販売を行います。
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現地出発
15:00 p.m.
フルーツファームカトウさんを出発します。その後、郡山の営業所へ向かいます。
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到着
16:00 p.m.
孫の手トラベル 安積町営業所に到着後、タクシーにて郡山市内の
ご自宅(滞在先)または郡山駅へお送りいたします。
※郡山駅からお帰りの交通機関は、郡山駅発17:00以降のダイヤをお手配ください。
ツアーの詳細
- 開催日
- October 23(土)
- 料金
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お一人様 16800 ※シードル他飲み比べセット(ご希望の方は備考欄にご記入ください) 2000 - 当日の服装・持ち物
- ・屋外でのツアーになりますので、晴天の際は日よけの帽子などお持ちください。
・紅玉の畑までの散策(約700m)及び食事会場は果樹園内となりますので、スニーカーなど歩きやすい靴でお越しください。
・コロナウイルス感染予防のため、食事中以外はマスクを着用ください。 - 参加条件
- 本ツアーは小学生以上の方で、お一人で行動が出来る方(介添えなどが不要、医師からの許可がある方)であればどなたでも参加が可能です。なお、お子様も同料金となります。
- 運行会社
- 郡山観光交通株式会社
- 添乗員
- 孫の手トラベル自社スタッフが同行いたします
- お支払い方法
- 参加までの流れをご参照ください
- 旅行保険の加入
- いずれのツアーも万が一に備え、旅行保険に加入していただきます。保険料はツアー代金に含まれております。そのため、生年月日の情報もいただいております。
- キャンセル料について
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宿泊・チケット付きツアーは20~8日前20%、7~2日前30%、前日40%、当日旅行前50%、旅行開始後無連絡不参加は100%発生いたします。
また日帰りツアーは旅行開始日の前日から起算してさかのぼり、10~8日前20%、7~2日前30%、前日40%、当日旅行前50%、旅行開始後無連絡不参加は100%発生いたします。 - 雨天時の対応
- 雨天でも決行いたしますが、やむをえず自然災害等で中止の場合は、前日お電話にてお知らせいたします。その場合、お預かりしているツアー代金は全額ご返金いたします。
- 最小催行人数
- 15名 ※お申し込みが最少出発人数に満たずツアー中止となる場合は、4日前までにご連絡いたします。
- 旅行条件書
- 旅行条件書のページをご参照ください
- その他注意事項
- コロナウイルス感染防止のため、事前に健康調査に関するお願いをしております。お申込み後に詳細をご連絡致しますので、ご協力程よろしくお願い致します。緊急事態宣言が発令された場合、発令地域からのご参加の方には、有料の抗原検査(弊社から送付)または、ご自身で受けられた抗原検査等の証明をご提示いただく場合もありますのでご了承下さい。その場合、開催日近くなりましたら再度ご案内いたします。
開催地
【現地住所】
フルーツファームカトウ
〒960-0251 福島県福島市大笹生水口50
TEL.0242-557-8157
※現地集合の方の駐車場には限りがありますので、一定数に達しましたら締め切らせていただきます。