【jardin du lac】湖南町の初秋の実りをまるごと味わうFoodCamp!

September 2(土) 開催

布引高原の麓、猪苗代湖の東南部に位置する湖南町は宿場町として栄え、今でもその面影を忍ばせる街並みが残っている。地域活性化を目指し、お米や野菜の他、ワイン用ブドウの栽培をはじめた小山さん。湖南地域の個性を表現するようなブドウをつくりたいと意気込む。ふくしま逢瀬ワイナリーの契約栽培農家となり、昨年醸造された白ワイン品種シャルドネは高い評価を受けた。BestTable芹沢シェフが小山さんのワインと合わせ、湖南町の初秋の実りをまるごと味わうコース料理をご用意します!

jardin du lac https://koriyama-city.note.jp/n/nee01d9eb1cd6

旬のベジカフェバルBestTable https://magonotetravel.co.jp/besttable

 

開催レポート

初秋のFoodCampは、猪苗代湖の東南部にある湖南町(郡山市)でワイン用ブドウを栽培している小山順平さんを訪ねるところからツアースタートです。

ブドウ園で農夫体験

小山さんは、農業が大好きで、農業短大を卒業後、家業でもある農家になりました。当初は稲作などを中心に行っていましたが、逢瀬ワイナリーの設立をきっかけにワイン用ブドウ栽培に着手。湖南町は冷涼で果樹栽培には向かないといわれていたそうですが、その冷涼な気候が実はワイン用ブドウには好ましく、さらに小山さんの畑は、布引高原から吹き下ろす風がブドウ栽培には好条件でした。時折畑を吹き抜ける風がとても心地良かったです。

こちらの畑では、主にシャルドネ種を栽培しています。今日は、参加者の皆さんには「摘果」「摘芯」「摘葉」作業を体験してもらいました。この作業は、約1カ月後に控えた収穫につながる大事な作業ですが、このプロセスを知ることでより小山さんのワイン用ブドウ栽培への想いやワイン造りの奥深さを共有することが出来ました。そして何より、今日関わった小山さんのブドウで造ったワインが楽しみになったのは言うまでもありません。

とびきりの贅沢空間

ブドウ畑でしっかり農業体験をした後は、猪苗代湖畔の「青松浜」へ。磐梯山と猪苗代湖を一望できる抜群のビュースポットで、FoodCamp史上初の砂浜にダイニングテーブルを設えました。まるで南国のプライベートビーチにでも迷い込んだかのような雰囲気です。参加者の皆さんも会場に着くや否や、この光景に歓声が沸き上がりました。

 

テーブルも残暑が残る浜辺にピッタリな爽やかなブルーとイエローでコーディネート。そして、乾杯のドリンクは湖南町産のプラムを使ったほどよい酸味のオリジナルノンアルコールカクテルです。とっても華やかな装いに参加者の皆さんのテンションも最高潮!

そして、今日は湖南町の地元食材をふんだんに使ったBestTable・芹沢シェフのエスニックアレンジのコース料理。事前に湖南町の生産者を訪れ、食材を見て、食べて、この日だけの特別なコース料理を用意してくれました。

見た目もとっても鮮やかでちょっぴりスパイシーなテイストが残暑厳しいこの日にピッタリ。湖畔の華やぎにも負けていないお料理の数々。また、小山家の一等級のお米「こや米」も登場。さらに小山さんが栽培するシャルドネを使ったワイン「ヴァンデオラージュシャルドネ2021樽熟成(逢瀬ワイナリー)」も大好評でした。

さらに、お野菜をご提供いただいた美農然の齋藤さんもお食事に加わっていただき、この地域ならではの野菜作りなど、生産者ならではのお話に皆さん真剣に耳を傾けていました。

湖南町のもう一つの魅力

今回のFoodCampを企画するにあたり、何度か湖南町を訪れるとあることに気づきました。それは、湖南町は「民話の里」でもあるということ。湖南町には200以上の民話があり、そのどれもがオリジナリティに富んだ内容で、湖南町の風土を表現するものばかりでした。ちなみに町の小学校では民話の授業を行っており、子どもたちは暗記した民話を発表会で披露するとか。この民話を後世に伝えるべく活動されている「湖南民話の会」の皆さんをお招きし、民話を聞いていただきました。

 

猪苗代湖の波内際での民話の時間は、寄せて返す波の音と語りべのみなさんのお国訛りがとても和やかで、湖南町のもう一つの魅力をたっぷり味わいました。

様々な顔を持つ湖南町の魅力を体感していただけたら幸いです。ご参加いただきました皆様ありがとうございました。

ツアーの見どころ

  • ワイン用ブドウの選果および除葉作業体験!

    小山さんの畑にて色づき始めたワイン用ブドウの選果および除葉作業体験を行います。まるでヨーロッパの農夫になったような気分に浸れます。

  • 湖南産の食材をたっぷり使ったベジフルなエスニックランチ

    布引高原で栽培された布引大根は湖南町の特産品。その他、若手農家さんが作る色彩豊かなお野菜をたっぷり使ったランチコースをご堪能いただきます。

  • 山の風景、水辺の風景もしっかり満喫♪

    山の風景があれば水辺の風景もある・・・それが湖南町。のどかさと壮大なスケール感の風景のどちらもお楽しみいただきます。

キャスト紹介

郡山市の最西端、湖南町の魅力とは jardin du lac 小山 順平
地域活性化を目指し、ワイン用ブドウの栽培をはじめた小山さん。湖南地域の個性を表現するようなブドウをつくりたいと意気込む。ふくしま逢瀬ワイナリーの契約栽培農家であり、昨年醸造された白ワイン品種シャルドネは高い評価を受けた。今回は地域の若手農家と共に湖南町の魅力を伝える。
写真:jardin du lac 小山 順平

果樹栽培に憧れて

代々湖南町で暮らしてきた小山家の6代目にあたる小山順平さん。兄、姉、弟がいる4人兄弟の二男として育った。以前は布引大根やキャベツ、肉牛の飼育(~2011年迄)、稲作などの循環型農業を行う農家である。何となく農業は楽しいそうだという感覚を持っていた小山さんは、県の農業短大へ進学。4年制大学への進学も検討していたが、あまりにも現場が楽しくて、そのまま短大を卒業し、就農した。

実は以前から、果樹栽培に憧れがあったが、自然環境の厳しい湖南町では果樹は難しいといわれており、実際に周辺の農家で果樹をやっている人は皆無であった。

そんな彼に転機が訪れた。ふくしま逢瀬ワイナリーの設立である。興味半分にブドウ栽培の話を聞きに行ったところ、ワイン用ブドウについては冷涼な地域は適地であることを知った。

そして、2018年から試験的にワイン用ブドウ(シャルドネ)を植樹。現在は、0.5ヘクタールの土地にシャルドネ種を約1000本、15アールの畑にマスカット・ベーリーAを150本、栽培している。

ワインには正解もなければ終わりもない。だから畑も醸造も楽しくて仕方がないという小山さん。

ドメーヌ・タカヒコ 曽我貴彦氏に影響を受ける

ふくしま逢瀬ワイナリーの契約栽培農家としてスタートした小山さん。良質なワインには良質なブドウが欠かせない。しかし、彼は畑だけにとどまらず雨の日や畑作業が少ない時期はワイナリーに足しげく通っている。というのも、ある日のワイナリーの醸造メンバーと研修を兼ねて旅した北海道・余市で訪れた日本屈指のワイナリー、ドメーヌ・タカヒコでの出来事が大きく影響を与えた。

ドメーヌ・タカヒコの曽我貴彦氏によれば、農夫はまさに晴耕雨読だと。晴れた日には農作業を行い、雨の日には本を読む。自然に反するような行動は農夫にはなく、彼のワインの向き合う姿は真剣そのものだが、どこか気負いがなくいつも自然体であった。この姿に強く惹かれた小山さんは、僕が育ってきた湖南の暮らしも元々はそう。

「それもあって、僕は雨の日はワイナリーにいって蔵人の仕事しようと決めたんです」と。するとどうだろうか、畑ではわからなかったことが醸造の現場に携わることで見えてきたことが大きいかったのだ。栽培に活かせる部分もたくさんあるし、また出来たワインにフィードバックすることもある。こうして、彼ならではの晴耕雨読な生活が続いている。

小山さんのシャルドネを使った「ヴァン・デ・オランゲ CHARDONNAY 2021 樽熟成」(ふくしま逢瀬ワイナリー)は2023年さくらアワードでシルバー賞を受賞。

湖南町を日本のグラン・クリュにしたい

小山さんにビジョンは?と投げかけると、凄い言葉が返って来た。「湖南町を日本のグラン・クリュにしたい」と。グラン・クリュとはワインの世界で特級畑という意味である。この特級畑で採れたブドウはワインとしても最高級ということになる。

時間を見つけては様々なワイナリーや栽培農家を訪ねて、技術的な面はもちろんのこと、そのフィロソフィーを感じ、この土地ならではのブドウを作っていきたいと語る小山さん。湖南町は風も強いし、雪も深い。峠を越えなければ街に出ることはできない。だからこそ、ワインを通して湖南の景色が見える、そんなワインを造るのが彼の夢だという。まだ長い道のりを歩き始めたばかりではあるが、夢を語る彼の瞳はキラキラ輝いていた。

 

郡山の多様性、そして湖南町 旬のベジカフェバルBestTable 料理長 芹沢 靖夫
郡山市開成にある旬のべジカフェバルBestTable料理長の芹沢シェフ。地産地消を掲げ、とりわけ野菜の美味しいさには定評がある。郡山は料理人としても長い芹沢シェフにとって湖南町は身内意識もある。湖南町という切り口から郡山の新たな魅力を届けてくれるだろう。
写真:旬のベジカフェバルBestTable 料理長 芹沢 靖夫

現場へ足を運ぶことの大切さ

雨が時折チラつく中、小山さんのワイン用ブドウ畑に芹沢シェフの姿があった。彼は孫の手トラベルのグループで地域の旬の食材が味わえる店として人気の「旬のべジカフェバル BestTable」の料理長である。

FoodCampにも幾度となく登場しているわけだが、以前は今ほど生産者に接する機会が多くはなかった。しかし、やはりこうして現地に足を運び、その場の空気感や生産者の想いを共有することで見えるてくることは多いという。

今回も結実し始めたブドウの実を見ながら、ワイン用ブドウ栽培の様子や小山さんのFoodCampに対する期待を感じ、料理人としての責任をひしひしと感じていたのだった。

よく知る地域こそ

湖南町は、同じ郡山市民として芹沢シェフにとっても身近な地域であるし、シェフの故郷、田村市は中山間地域で食材や生活環境もなんとなく似通った部分がある。しかし、灯台下暗しとはよくいったもので、よく知る地域こそ案外その本当の魅力を掘り下げてみたことは少ないのかもしれない。

59市町村ある福島県だが、その一つ一つの地域を丁寧になぞっていくと、微妙な地域の違いやその濃淡が良くわかる。同じ「福島県」ではあるが、福島という言葉だけでその魅力を語ることはあまりにも難しい。それを料理を通じて表現することは、料理人だからこそなせる業である。

今回も芹沢シェフのフィルターを通して写し取った湖南町の魅力を当日のランチコースで存分に楽しませてくれることだろう。

ツアーのスケジュール

  1. お迎え・営業所集合

    8:30 a.m.

    郡山市内のご自宅(滞在先)または郡山駅に郡山観光交通のタクシーにてお迎えに参ります。お迎え時刻は前日までにご連絡致します。
    ※郡山駅にてお迎えの方は、8:15までに郡山駅到着のダイヤでお越しください。

  2. 出発!

    9:00 a.m.

    孫の手トラベル 安積町営業所より観光バスにて現地へ出発します。
    ※営業所までお車で来られる方は8:50までにお越し下さい。(駐車場多少あり)

  3. 現地到着⇒農業体験

    9:50 a.m.

    小出さんのワイン用ブドウの畑に到着されましたら、小出さんのガイドで、ぶどう畑の作業をお手伝いいただきます。
    ※作業に必要な軍手などご用意します。帽子やタオルなどはご自身でご用意ください。また動き易い服装や靴でご参加ください。

  4. お待ちかねのランチ♪

    12:30 p.m.

    湖南町産食材をたっぷり使ってベストテーブル 芹沢シェフのベジフルなランチコースをご提供致します。
    また、小出さんが栽培したシャルドネを使ったワインも登場します。また今回のテーマに合わせたオリジナルドリンク(ノンアルコールあり)もご用意致します。

  5. お買い物タイム♪

    14:30 p.m.

    湖南町の名産品を知りましょう!
    ※ツアーの中では福島県を代表する湖、猪苗代湖をご覧いただく予定です。

  6. 現地を出発

    15:00 p.m.

    楽しい時間はあっという間。現地を出発し、一路、孫の手トラベル安積町営業所へ向かいます。

  7. 孫の手トラベル安積町営業所に到着

    15:50 p.m.

    安積町の営業所に到着後、タクシーにて郡山市内のご自宅(滞在先)または郡山駅へお送り致します。
    ※当日は湖南町でイベントが予定されている為、道路渋滞が予想されます。お帰りの際、交通機関をご利用の方は、余裕を持ったダイヤをお手配下さい。

ツアーの詳細

開催日
September 2(土)
料金
お一人様・税込 18,700円
※お子様・現地集合も同一料金となります。
当日の服装・持ち物
・屋外でのツアーになりますので、晴天の際は日よけの帽子などお持ちください。
・動き易い靴や服装でお越しください。
・コロナウイルス感染予防のため、マスクをご着用ください。
参加条件
本ツアーは小学生以上の方で、お一人で行動が出来る方(介添えなどが不要、医師からの許可がある方)であればどなたでも参加が可能です。なお、お子様も同料金となります。
運行会社
郡山観光交通株式会社
添乗員
孫の手トラベル自社スタッフが同行いたします
お支払い方法
参加までの流れをご参照ください
旅行保険の加入
いずれのツアーも万が一に備え、旅行保険に加入していただきます。保険料はツアー代金に含まれております。そのため、生年月日の情報もいただいております。
キャンセル料について
宿泊・チケット付きツアーは20~8日前20%、7~2日前30%、前日40%、当日旅行前50%、旅行開始後無連絡不参加は100%発生いたします。
また日帰りツアーは旅行開始日の前日から起算してさかのぼり、10~8日前20%、7~2日前30%、前日40%、当日旅行前50%、旅行開始後無連絡不参加は100%発生いたします。
雨天時の対応
雨天でも決行いたしますが、やむをえず自然災害等で中止の場合は、前日お電話にてお知らせいたします。その場合、お預かりしているツアー代金は全額ご返金いたします。
最小催行人数
15名 ※お申し込みが最少出発人数に満たずツアー中止となる場合は、4日前までにご連絡いたします。
旅行条件書
旅行条件書のページをご参照ください
その他注意事項
コロナウイルス感染防止のため、事前に健康調査に関するお願いをしております。お申込み後に詳細をご連絡致しますので、ご協力程よろしくお願い致します。

開催地

jardin du lac ぶどう畑 〒9631631 郡山市湖南町赤津字梨ノ木

参加までの流れ

  1. ツアーのお申込み

    ツアー名・出発日・参加者の氏名・住所・生年月日・電話番号をご用意いただき、お電話・FAXまたはインターネットにてお申込みください。
    お支払いは銀行振込またはご来店での現金支払となります。インターネットでのお申込の場合はカード決済にも対応しております。

    FAX
    024-945-1324

    9:00~18:00 日・祝休

    インターネットからのお申込

    お申込されるツアーページ下部の「このツアーに参加を申込む」ボタンよりお申込ください

  2. 案内書の送付

    お申込みいただいた方には、振込先等について記載した案内書を郵送またはメールいたします。持ち物、注意事項などもご確認ください。

  3. お支払い・予約確定

    ツアー代金のお支払いをもって、予約確定となります。案内書到着から15日以内にご入金ください。

  4. 最終確認

    前日までに添乗員から電話またはメールをいたします。タクシーのお迎え時間などのご連絡をさせていただきます。

  5. 当日

    ご自宅または郡山駅に相乗りタクシーがお迎えに上がります。また、旅のしおりをお渡しいたします。お帰りはもちろん、タクシーでご自宅までお送りいたします。

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024-945-1324

9:00~18:00 日・祝休

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写真:Food Campの青空レストラン