~ 阿武隈の山並みと眼下に広がるブドウ畑~
Chaîne de montagnes Abukuma et vignobles ci-dessous.
阿武隈山系のほぼ中央、田村市との市境にある高田島ヴィンヤード。
約1万本のワイン用ブドウの木が植えられた広大なブドウ畑にいると、
ここが日本であることを忘れてしまいそう。
雄大な自然に圧倒されつつも、その美しさは人の心をとらえて離さない。
そんな阿武隈高地に広がる絶景ヴィンヤードで、思いっきり自然を感じる1日です。
「時の経過を楽しむ・・・それが、ワイン」
~ブドウの木は60年以上の古木と呼ばれる木でも実をつけます。
果実が凝縮し味わいが深くなるため、むしろ貴重とされるほど。
最近は早飲みワインも増えましたが、それでも栽培から醸造、熟成期間を含め多くの時間を要します。
これが時を待つワインといわれる理由です。未来のワインに想いを馳せ、この時を楽しみましょう。~
2020年のリリースを目指して栽培・醸造にチャレンジしてきたかわうちワイン株式会社ですが、
今年は例年にない悪天候に見舞われ醸造は断念。来年に以降に望みをつなぐために、ブドウの房を落としています。
普段の収穫時期の様子とは少し異なりますが、秋の圃場はまた格別。
赤く染まるブドウの葉と山々の紅葉を、是非、お楽しみください。
開催レポート
台風後初めてのフードキャンプを、
川内村高田島ヴィンヤードにて開催いたしました。
大雨でいたるところに被害を受けながらも、草刈りや道路補修など、村のみなさんのご協力によりなんとか開催することができました。
当日は最高のフードキャンプ日和。阿武隈の山々もきれいに色づいて、お客様を歓迎してくれているようでした。
紅葉したぶどう畑の中を、ソムリエのご案内でテイスティングしながら散策し、栽培担当の方のお話にもみなさん熱心に聞き入っているようでした。
この絶景を見晴らすダイニングでは、プチグリーンの鈴木シェフによる本格的なフレンチコースとお料理に合わせてソムリエがセレクトしたワインを存分に楽しんでいただきました。
ツアーの見どころ
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川内村の秋の食材をふんだんに 使った本格フレンチコース料理
今回お料理を担当するプチグリーンの鈴木シェフが自らの足で川内村の生産者を回り、川内村のお野菜や特産物を厳選。川内村の素材をふんだんに使い、ワインに合うフレンチコースに仕立てます。
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ヴィンヤードをバックに絶景ワイナリーダイニング
今年のFoodCamp!のメイン画像を張っていたのは、昨年のかわうちワインの回。阿武隈の山々が幾重にも連なるその美しさは息をのむほど。広大なヴィンヤードに特設ダイニングを設置し、フォトジェニックな1日をお過ごしいただきます。
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これであなたもワイン通!ソムリエによるワインセミナー
ワインのプロであるソムリエをお招きし、高田島ヴィンヤードで栽培されているブドウ品種の特徴、土壌や気候がもたらす影響、料理との合わせ方、気軽なワインの楽しみ方などレクチャーいただきます。 ※ワインティスティングは別料金となります。
かわうち野菜勉強会の松崎さんを訪ねた際の一コマ。どんな野菜を作っているかヒアリング中。「西洋野菜を作ってみたけど、どんな風に使うのかよくわからない野菜もあり、シェフのお店に行ってみたい」という逆アプローチをいただく展開に!
遠藤きのこ園さんでは、きくらげの収穫体験までさせていただきました。「キノコはたくさん混ぜて使うと味に深みが出て美味しいからね」と鈴木シェフ。突然の収穫体験には思わずテンション上がりました!
副村長は栗の栽培もされています。工事中の細い山道を登り案内された栗畑は想像以上の広さ、美しさに一同、うっとり。秋の味覚の代表格を目の前にし、鈴木シェフのイメージが膨らみます。
かわうちラボさんでは、本日、見て回った生産者の話とそれ以外の特産物のヒアリング。地産地消を謳うお店のシェフだけに、地域の食材を見聞きし、いろいろアイディアが浮かんできたようです。
川内村特産品の収集にご協力いただいた一般社団法人かわうちラボのみなさん、イメージキャラクターのモリタロウ君も一緒に。はじける笑顔が素敵!
キャスト紹介
- かわうちワイン株式会社 取締役 猪狩 貢
- ■130年の歴史を持つ村にワインが来た!
川内村は、北西部は田村市、南はいわき市、東は富岡町に隣接し、北から南には阿武隈高地の山々が連なる中山間地域です。震災時は、福島第一原子力発電所の事故を受けて、全村避難を余儀なくされました。しかし、放射線量は低く安全性が確認され、
いち早く避難解除になりました。現在は震災前の8割の村民が帰村しています。とはいえ、以前から抱える少子高齢化、過疎の問題は深刻で、交流人口の増加のためのイベントや移住者の受け入れも積極的に行っているものの、なかなか状況は変わりません。
そんな中、上川内の大平(高田島地区)にある村所有の旧牧草地にワイン用ブドウ栽培の話が浮上しました。東向きの斜面、昼と夜の寒暖差があり乾燥しがちな気候、花崗岩地質の土壌など、ワイン栽培には好条件ということでした。
それでも、最初は多くの懸念が寄せられました。しかし、村の再起をかけて新しい取り組みが必要であることは、明確でした。
■村の期待を受けて
かわうちワイン(株)は村が筆頭株主になり、副村長である私が取締役に就任しました。ワインのことは勉強中でありますが、この土地に生まれ育った者として、村の気候風土に関する知識はあるつもりです。
近年、日本ではアルコール飲料の需要が下がっている中、ワインだけは好調で、若い世代でもワインを好む傾向があります。また世界中で飲まれているワインは世界と川内村をつなぐ架け橋になるのではと思いました。そして、何より、”その土地の気候風土や地域を反映するもの”という考えに共感したのが根底にあります。
ワイン事業は栽培・醸造などの高い専門性が問われ、さらには長い年月を要する大変な事業です。川内村産ワインのリリース、そしていつか銘醸地と呼ばれ、人々が行き交い、後世に残せる事業となるよう、チャレンジを続けていくつもりです。
- 欧風バル PETIT GREEN プチ グリーン オーナーchef 鈴木 文康
- ■方向転換を余儀なくされた…震災
郡山市出身。高校卒業後、大阪あべの辻調理師専門学校で西洋料理を学び、その後、職員として勤務。のちに渡欧し、フランスのミシュラン 二つ星レストラン「コート・ドゥ・サンジャック」やロンドンの三ツ星レストラン「ル・ガブロッシュ」で腕を磨く。世界の有名レストランを
渡り歩いた筋金入りのフレンチシェフである。そんな鈴木シェフが地元に戻り、オープンした”ビストロ グリーン”。震災前までは朝日にあり、本格フレンチレストランとして評判も上々だった。
ところが、震災でレストランも大きな被害に遭う。建物は再建不可能になり、それを機に郡山駅前でフレンチに限らず気軽に楽しめる店、欧風deバル PETIT GREENとして再スタートした。
■福島応戦シェフとして
郡山市は沿岸地域ほどの被害はなかったものの、数日間は水道もダメ、ガソリンスダンドには長蛇の列、隆起した道路などその様相は想像以上だった。そして、一番に打撃を受けたのが生産者だった。料理人として、生産者は大事なパートナー。これまでお世話になった農家さんが悲惨な状況だった。料理人として何ができるかと考えていた時に福島応援シェフを知る。「自分にできることは、とにかく福島の食材を使って食べてもらうことだ」と思い、地産地消の店として、県内の食材を中心に提供。また、郡山グリーンカレー発祥の店として積極的にPR活動を行っている。
■野菜は苦い、酸っぱいが美味しい
「野菜の個性は色々ですが、特に苦い、酸っぱいがいいんです」と鈴木シェフ。その食材の持つ個性を生かしてこそが料理人。個性がある野菜はとても魅力的とのこと。今回、かわうちワインとのFoodCamp!に備えて、村内の農家さんをシェフ自らが回り、その個性を嗅ぎ取っている姿が印象的だった。生産者と無邪気に語らう姿に、その土地への敬意と料理人としての探求心を垣間見る瞬間であった。
- 栽培担当 渡瀬 正教・恵美/小原 洋一
- ■3名の移住者が栽培を切り盛りする
かわうちワインの高田島ヴィンヤードを管理するのはここ数年に移住してきた3人。その内の一人が小原さんだ。彼は自然が大好きで数年前から、かわうちワイン(株)のボランティアスタッフとして通っているうちにワイン用ブドウ栽培に魅了されていく。ついには、
前の会社を退職し、東京から川内村へ移住。以前から川内村では移住者を積極的に受け入れており、村に移住者は多い。しかしながら慣れない環境に当初は戸惑いもあったそう。
小原:村の人は野菜を分けてくれたり、農作業をしていると差し入れをしてくれたりと何かと親切で気にかけてくれます。また圃場ではフキノトウや蕨などの山菜がたくさん採れ、山里ならではの恵みが楽しいです。自宅で飼っていた猫一匹を連れて来ましたが、まだ飼い猫は室内から出ることはなく、私より猫の方が慣れるのに時間がかかりそうです。(笑)
-ブドウの栽培は大変ですか?
小原:農業経験はゼロだったので、最初は村でベテランの農家さんが栽培責任者として舵取りし、それこそ手取り足取り教えてくれました。また県の果樹研究所の方からもご指導いただき、何とかやっている状況です。
そして、小原さんより一足早く移住してきたご夫妻がいる。渡瀬正教さん・恵美さん夫妻だ。ご主人は築地市場で働いていたが豊洲移転をきっかけに、以前から興味があった田舎暮らしをしてみようと各地を回る。ついこの前まで栽培責任者であった村の農家さんに出会い、その姿に惚れ、移住を決めた。
-夫婦での田舎暮らしはどうですか?
渡瀬(正):この景色を見ているとすごくすっきりした気分になります。妻も好きなパン作りをしたり、地元の農家さんに手ほどきを受けながら野菜作りをしたりと田舎暮らしを楽しんでいます。自然相手なので、ブドウに限らず農業は大変ですが、1歩ずつ学びながら頑張っています。
今年は、十数年に一度といわれるほどのやませ(冷害)に遭い、あいにくブドウの状態は良くないが、それも貴重な経験と新天地・川内村でワイン事業に取り組む彼らをこれからも応援していきたい。
ツアーのスケジュール
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お迎え・集合
9:00
郡山市内のご自宅(滞在先)または郡山駅にタクシーにてお迎えに参ります。お迎え時刻は前日までにご連絡致します。
※郡山駅にてお迎えの方は、8:30までに郡山駅到着のダイヤでお越しください。
※タクシーはグループ会社の「郡山観光交通」のタクシーが参ります。 -
出発
9:30
孫の手トラベル 安積町営業所より観光バスにて現地へ出発します。
※営業所までお車で来られる方は9:20までにお越し下さい。
(駐車場多少あり) -
ワイナリーツアー
11:00
かわうちワイン㈱取締役の猪狩さんよりお話を伺います。
その後、圃場を巡りながら、ソムリエ 鈴木浩一郎氏によるティスティング付きワインセミナーを開催します。かわうちワイン(株)ではワイン醸造は来年度以降となりますが、今回は高田島ヴィンヤードで栽培されている品種の特性を知り、未来のワインに想いを馳せます。
※現地に直接来られる方は、11:00までにお越しください。
※ワインティスティングをご希望の方は事前にお申込み下さい。 -
ランチ
12:00
プチグリーン鈴木文康シェフによる川内村の食材をふんだんに使った本格フレンチコース料理をご堪能いただきます。お料理に合わせたワインも是非、どうぞ。
※ドリンクは別料金です。(ソフトドリンクもあります) -
マルシェタイム
14:00
川内村の野菜や特産品を積んだ軽トラックマルシェを開催。ワインセミナーやお食事中にお飲みいただいたワインも販売いたします。
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お帰り
16:30
川内村を出発し、弊社営業所へ向かいます。ほろ酔い気分でも大丈夫。営業所からはご自宅(または郡山駅)まで弊社タクシーにてお送り致します。
※お帰りの際、交通機関をご利用の方は余裕をもって郡山駅出発17:30以降のダイヤをご予定ください。
ツアーの詳細
- 開催日
- November 4(月)
- 料金
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お一人様 16800 - 当日の服装・持ち物
- ・高地ですので気温が下がる場合がございます。また風が強い場合もありますので、ウィンドブレーカーなど風を通しにくい服装をご用意ください。
・会場は農地ですので、サンダルや半ズボンは避け、汚れてもよい服装や虫に刺されにくい服装でお越しください。(スニーカー等でOKです) - 参加条件
- 本ツアーは小学生以上の方で、お一人で行動が出来る方(介添えなどが不要、医師からの許可がある方)であればどなたでも参加が可能です。なお、お子様も同料金となります。
- 運行会社
- 郡山観光交通株式会社
- 添乗員
- 孫の手トラベル自社スタッフが同行いたします
- お支払い方法
- 参加までの流れをご参照ください
- 旅行保険の加入
- いずれのツアーも万が一に備え、旅行保険に加入していただきます。保険料はツアー代金に含まれております。そのため、生年月日の情報もいただいております。
- キャンセル料について
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宿泊・チケット付きツアーは20~8日前20%、7~2日前30%、前日40%、当日旅行前50%、旅行開始後無連絡不参加は100%発生いたします。
また日帰りツアーは旅行開始日の前日から起算してさかのぼり、10~8日前20%、7~2日前30%、前日40%、当日旅行前50%、旅行開始後無連絡不参加は100%発生いたします。 - 雨天時の対応
- 雨天でも決行いたしますが、やむをえず自然災害等で中止の場合は、前日お電話にてお知らせいたします。その場合、お預かりしているツアー代金は全額ご返金いたします。
- 最小催行人数
- 15名 お申し込みが最少出発人数に満たずツアー中止となる場合は、4日前までにご連絡いたします。
- 旅行条件書
- 旅行条件書のページをご参照ください
開催地
かわうちワイン株式会社 高田島ヴィンヤード
福島県双葉郡川内村上川内大平11 (最寄の住所)
※ ナビは上記住所を登録し、目的地を通り越して道沿いに約1.5㎞進みます。路の南側(右手)に、
ブドウ畑が広がって来ます。そのまま、約200m進んで頂くと左手に駐車スペースがございます。
※駐車スペースには限りがございますので、一定数に達しましたら現地集合を締め切らせていただく場合がございます。