
郡山ブランド野菜の発起人であり、福島県指導農業士として青年農業者の確保・育成に積極的に取り組んでいる郡山のスーパーファーマーといえば、鈴木農場の鈴木光一さん。鈴木さんは畑・マルシェ・レストランなどと連携し、『SEED TO DISHES』=1粒の種からレストランのお皿の料理までを見通せる農業の実現を掲げた食&農業体験活動を展開。今回は、旬のとうもろこしを一番おいしい早朝の畑で収穫し、その場で生かじりする体験をお届けします。畑で遊んだ後は、キッチンプラットフォームTHEに移動し、先進的な調理専門学校を見学、調理室で美味しいとうもろこしの料理教室を行います。ランチは本格フレンチで大人気の郡山フランス料理研究所 ルセット 國岡シェフによるフレンチコースで真夏の郡山を満喫するFoodCampです。
鈴木農場 https://suzukiitou.main.jp/index.html
郡山フランス料理研究所 ルセット https://www.instagram.com/recettes_kunioka/
★本ツアーは早朝6時頃出発を予定しています。遠方からご参加の方は、前泊等をご検討ください。
ツアーの見どころ
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極上とうもろこしを朝採り&丸かじり体験
鈴木農場の夏の一押しともいうべきとうもろこし畑に潜入!鈴木光一さんの手ほどきでおいしいとうもろこしの見極め方を教えていただきます。さらに、自分で収穫したとうもろこしをその場でガブリ!数種類のとうもろこしの食べ比べも堪能いただきます。また、土の上に直に腰を下ろし、朝食代わりの「こじはんタイム」もご用意いたします♪ぜひお腹を空かせてご参加ください。
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鈴木農場恒例の「野菜の気持ち」&体幹ワーク
鈴木農場さんのふかふかな畑で野菜になった気持ちを味わえる「野菜の気持ち」ワークの他、早朝のすがすがしい空気を存分に楽しめるちょっとした体を動かすワークをご用意しています。皆さんで畑の朝活!を楽しみましょう。
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鈴木農場さんの直売所で旬のお野菜を購入
鈴木農場さんの直売所で今回のテーマ食材であるとうもろこしの他、色とりどりの旬の夏野菜をお買い求めいただけます。新鮮で高品質なお野菜が買える直売所はいつも人気です。
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THE KITCHENにてとうもろこしを10倍美味しく食べるお料理教室
日本調理技術専門学校さんが運営するキッチンプラットフォーム「THE 」内の、SOCIAL KITCHENにて、鈴木農場さんの旬のとうもろこしをご家庭で10倍美味しく食べる方法を講師の方から教えていただきます。また料理のプロ育成のための研修施設の見学ツアーもあります。
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國岡シェフ渾身の本格フレンチコースに舌鼓♪
ランチタイムは学食スペースをお借りして、郡山フランス料理研究所 ルセットのオーナー、國岡シェフ渾身の本格フレンチコース料理をご堪能いただきます。普段からお付き合いのある鈴木農場さんのお野菜ということでシェフも気合十分です!
キャスト紹介
- とうもろこしには「とうもろこし」の物語がある 鈴木農場 代表 鈴木 光一
- 郡山ブランド野菜の発起人であり、県指導農業士として青年農業者の確保・育成にも積極的な鈴木さんの畑には多くの人が訪れている。『SEED TO DISHES』=1粒の種からレストランのお皿の料理までを見通せる農業の実現に向け、新たなチャレンジが再び始まった。その根底にあるものとは・・・。

鈴木農場と「とうもろこし」
鈴木農場の三代目・代表の鈴木光一さんが家業を継いだのは、大学卒業後の23歳。今では、試験栽培も含めると年間約300~400もの野菜を栽培している鈴木農場。しかし、光一さんの代になるまでは、稲作中心の農家でした。野菜はというと、自家消費する程度とのことでした。そんな光一さんには、ちょっとしたモヤモヤがありました。
当時は、お米といえば農協へ出荷し、流通するのが主流でしたので、どんな人たちが買い、どんな風に食べていて、どんな感想をもっているのか知ることはありませんでした。一生懸命作っても、その結果のフィードバックが得られない仕組みに違和感を感じていたのです。
その頃、光一さんは若手農業従事者の中心とする農業青年クラブ(4Hクラブ)に所属していました。そこで、研究課題として出されていたのが「農業の経営改善」でした。ならばということで、光一さんは夏の野菜の中でもダントツに人気があり収益性も見込める「とうもろこし」を対象に研究発表しました。すると、福島県大会で見事、優勝。この研究を実際の経営にいかすべく、鈴木農場は野菜を軸とする農業経営に徐々にシフトしていくことになるのです。

夏の主役、とうもろこし
水田を畑に変える
畑を増やすことは、もともと水田だった土地を改良していかなければなりません。これはとても難しいことでした。水持ちが良いように作られていた水田を畑にするには、第一に物理的な改変として、耕盤破砕(こうばんはさい)といって土壌が踏み固められてできる硬い層(耕盤層)を破壊する作業をし、水が抜けるようにしないといけません。さらに、野菜の栽培に適するよう微生物や地力の改善が必要でした。窒素・リン酸・カリウムなどを栄養分がバランスよく含まれる土壌を作るには、5~10年はかかります。
その点、とうもろこしはこの土地改良にも貢献してくれる作物でした。とうもろこしは強く根を張るため、自ら耕盤破砕をしてくれます。また、収穫後の幹は緑肥として土に混ぜ込むことができました。さらに、とうもろこしはたくさんの栄養分を必要とするため、メタボ化した畑をリセットしてくれます。このように、とうもろこしを栽培することは、収益性以外の面でも多くのメリットがありました。

以前は水田だった土地を土壌改良し、現在は見事な畑へ。すでにとうもろこしが植えられていました
直売所を開設、そして「SEED TO DISHES」へ
このように、とうもろこしは鈴木農場にとって、また光一さんにとってキーアイテムといっても過言ではありません。しかしながら、常に悩まされる課題もありました。それは、美味しいがゆえに獣害・鳥害に遭いやすい点です。また昨今は温暖化もあり、高温ストレスによる障害など栽培が難しくなってきています。こうした環境の変化にどう対処していくかも、とうもろこしに限らず、自然相手の農業において常に抱えている課題でもあります。
また、市場(マーケット)を読むという点でも、常にアンテナを高く張っておくことも重要だと光一さんは言います。一つの野菜を長らく栽培をしていると、野菜にもトレンドがあることがよくわかります。とうもろこしを例に挙げると、光一さんが農業を始めた頃はバイカラーといって白と黄色の粒が混在した種類が出始めました。それ以前はハニーバンタムといった黄色い粒だけのとうもろこしが主でした。その後、白い粒のホワイトコーンの台頭、粒の皮が柔らかいものへと品種改良されたりと、時代と共に変化しています。

鈴木農場三代目、代表 鈴木光一さんのまなざしの先にあるものは・・・
これは、それを食す人々の好みや傾向も変わってきている結果です。ですから、どういったものを美味しいと感じるか、その美味しさそのものも変わっていく可能性があるのです。ゆえに、「農業に携わるようになってから、本当に美味しいとうもろこしは何かというのを求めてきた」と光一さんはいいます。
そうした変化やお客様の反応をダイレクトに受け取れる場として、直売所は非常に有効でした。また鈴木農場は、伊東種苗店といって、光一さんの祖母方のご実家が種苗店を営んでおり、光一さんの代になって事業継承したことで、種や苗も取り扱うようになりました。このことは、より野菜の出どころとなる「SEED:種」という原点に着目するようにもつながりました。さらに、直売所に足を運んでくださる一般の方、プロの料理人の方との交流を通じて、作物が最終的にどのような「DISHES:皿(料理)」になるのか、一貫して見通せることが生産者にとっても必要であることを最近は意識しているといいます。
FoodCampでは、そんな貴重なシーンが直接体験できる恰好の機会であり、今後の農業のあり方さえも学べる場に育っていって欲しいと鈴木農場さんがFoodCampにかける期待も大きく広がっているのでした。
取材時に伺った畑にはすでに数種類のとうもろこしが植えられていました。「今年は原点に返って、以前栽培していた品種も食べてもうらおうと思って」と光一さん。今回は、とうもろこしの変遷も体感できるようなFoodCampになりそうです。

FoodCampはまさにSEED TO DISHESの一コマ(※今回のFoodCampでは畑のダイニングは実施いたしません)
- 郡山フランス料理研究所 Recettes オーナーシェフ 國岡 弘益
- ホテルでの料理人生をスタートさせた國岡シェフ。そこで影響を受けたカリスマシェフとの出会い、フランス星付レストランやブライダル企業での料理長としてのキャリア。そのすべてが、2022年にオープンした郡山フランス料理ルセットには詰まっている。そんな國岡シェフが今こそ大事にしたい料理へこだわりとはー。

郡山という地
料理人として長いキャリアと様々な経験を持つ國岡シェフですが、自身のお店を開いたのは今から約3年ほど前。二本松市出身ということもあり、福島市や郡山市のことはよく理解していましたし、仕事を通じて地の利がありました。当初は、福島市での出店を考えていましたが、結果、出店したのは郡山。仙台市に次いで東北第2位の人口規模と経済規模を誇り、交通の利便性も高い商工業都市・郡山の駅前に2022年9月、「郡山フランス料理研究所 Recettes(ルセット」をオープンしました。
郡山で店を構えることになったと同時に、國岡シェフが意識したことは、その材料の調達ルートです。郡山は商業都市でありますが、農業も盛んです。当然、鈴木農場さんの存在は知っていましたが、どこに行ったら買えるのか、何かそれなりの契約が必要なのか?と思っていたそうです。人づてに直売所があることを知り行ってみると、少量でも野菜が購入でき、かつ新鮮で旬の野菜がすぐ手に入ることが有難かったそうです。また、直売所では、その時々の畑の様子や使いたい食材の方向性に合わせて、提案してもらえる距離感が何より良かったと國岡シェフはいいます。

今年で3年目を迎える郡山フランス料理研究所 ルセット
何より「野菜が美味しい」
お店のお客様が口をそろえて言うことの一つに「野菜がおいしい」という評価があります。これは、國岡シェフとしても嬉しい反応でした。肉や魚などメインとなる食材も大事ですが、それ以上に気を使っているのが周りにあしらう野菜たち。一見、脇役ともいえる野菜ですが、その野菜が美味しくないとメインも引き立たない。そうした一皿の中のハーモニーやコントラストを演出するためには決して野菜はおろそかにできない。むしろ、野菜の下処理にほど気を遣います。ゆえに、野菜を褒めてもらうことは料理人にとって、その一皿に向かうまでのプロセスも含めて料理全体を受け取ってもらえたような気持ちになるのだそうです。

野菜のおいしさは料理全体をレベルアップしてくれる
野菜は料理に彩りを与え、季節感を演出できる重要な存在。かつてブライダル業にいたときは一年中、同じようなメニューを求められることに残念な気持ちがあったそう。「使ったことがない食材や様々な旬の食材と新しい組み合わせをを試すことができる今は、料理人としても楽しい時間。こうしたら自信をもって出せるなというところまで食材について研究することは、新鮮な感激があるし、常にお客様を楽しませるために必要な努力」とまさに店名にふさわしいメッセージを國岡シェフからいただきました。

珍しい実大根を手にする國岡シェフ
衝撃が走ったとうみぎ丸
料理人が信頼を寄せる生産者として鈴木農場は噂に聞いた以上だったそう。初めて鈴木農場さんのとうもろこしで郡山ブランド野菜の『とうみぎ丸』を使った時、衝撃が走ったといいます。甘味、香り、食感、つやなどどれをとっても秀逸で、味わい全体のバランスがよく、もちろんそのまま食べても美味しいが調理してもその美味しさは料理全体のレベルアップをしてくれるのです。
福島市は果樹が強いですが、野菜において鈴木農場さんは、おそらく県内随一だと思うとのこと。こうした生産者が身近にいることは、郡山の発展にも大きく貢献することは間違いありません。郡山のレジェンド。鈴木農場さんと國岡シェフのFoodCampは今年きっての好カード、ぜひ真夏の熱い1日をご一緒しましょう。

今年のFoodCampきっての好カード!
ツアーのスケジュール
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お迎え・営業所集合
5:30 a.m.
郡山市内のご自宅(滞在先ホテル等)または郡山駅に郡山観光タクシーにてお迎えに参ります。お迎えの詳細時刻は前日までにご連絡致します。
※早朝出発のため、遠方の方は前泊をご予定ください。 -
出発!
6:00 a.m.
孫の手トラベル 安積町営業所より観光バスにて現地へ出発します。
※安積町の営業所までお車で来られる方は5:50までにお越し下さい。(駐車場多少あり) -
鈴木農場(畑)到着
6:30 a.m.
鈴木農場さんの畑にて、代表の鈴木光一さんより畑をガイドしていただきながら、旬のとうもろこしを収穫&丸かじり体験をしていただきます。また恒例の「野菜の気持ち」体験と早朝の畑ならではの清々しい空気の中で、ゆっくりと体をほぐすワークを行います。
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こじはんタイム
7:40 a.m.
身体を動かした後は、朝食代わりのこじはんタイム。畑の土の上に直に腰を下ろし、ゆったり&まったり、早朝の畑時間を楽しみます。当日の朝食は軽めに、ぜひお腹を空かせてご参加ください。
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鈴木農場直売所にてお買い物
8:45 a.m.
旬のお野菜の採れたてお野菜が並ぶ鈴木農場直売所にて、お買い物タイムです。
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THE KITCHENにてバックヤード見学&お料理教室
9:55 a.m.
場所を変えて、日本調理技術専門学校が運営するTHE KITCHENを見学します。また鈴木農場さんのとうもろこしを10倍美味しくいただく方法を日本調理技術専門学校の講師の方よりレクチャーいただきます。
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ランチタイム
12:00 p.m.
THE KITCHENにて、鈴木農場さんの旬のお野菜をふんだんに使ったフレンチコース料理をご堪能いただきます。お料理は、郡山フランス料理研究所 ルセットの國岡シェフです。普段から國岡シェフのレストランでもお付き合いの鈴木農場さんということで、シェフも気合の入ったコース料理をご用意していただけるようですよ♪
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現地出発
14:00 p.m.
THE KITCHENを出発し、孫の手トラベルの営業所へ向かいます。
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孫の手トラベル安積町営業所に到着
14:10 p.m.
安積町の営業所に到着後、タクシーにて郡山市内のご自宅(滞在先)または郡山駅へお送り致します。
※お帰りの際、交通機関をご利用の方は、郡山駅発15:00以降のダイヤをお手配下さい。
ツアーの詳細
- 開催日
- August 11(月)
- 料金
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お一人様・税込 18,700円(税込) - 当日の服装・持ち物
- ・屋外でのツアーになりますので、晴天の際は日よけの帽子、タオルなどお持ちください。
・畑に入りますので、動き易い靴や服装でお越しください。(※お食事前にお着換えの時間もございます。)
・収穫体験時は、軍手、靴カバーは弊社でご用意いたします。
- 参加条件
- 本ツアーは小学生以上の方で、お一人で行動が出来る方(介添えなどが不要、医師からの許可がある方)であればどなたでも参加が可能です。なお、お子様も同料金となります。
- 運行会社
- 郡山観光交通株式会社
- 添乗員
- 孫の手トラベル自社スタッフが同行いたします
- お支払い方法
- 参加までの流れをご参照ください
- 旅行保険の加入
- いずれのツアーも万が一に備え、旅行保険に加入していただきます。保険料はツアー代金に含まれております。そのため、生年月日の情報もいただいております。
- キャンセル料について
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宿泊・チケット付きツアーは20~8日前20%、7~2日前30%、前日40%、当日旅行前50%、旅行開始後無連絡不参加は100%発生いたします。
また日帰りツアーは旅行開始日の前日から起算してさかのぼり、10~8日前20%、7~2日前30%、前日40%、当日旅行前50%、旅行開始後無連絡不参加は100%発生いたします。 - 雨天時の対応
- 雨天でも決行いたしますが、やむをえず自然災害等で中止の場合は、前日お電話にてお知らせいたします。その場合、お預かりしているツアー代金は全額ご返金いたします。
- 最小催行人数
- 15名 ※お申し込みが最少出発人数に満たずツアー中止となる場合は、4日前までにご連絡いたします
- 旅行条件書
- 旅行条件書のページをご参照ください
- その他注意事項
- ・畑でとうもろこしの食べ比べ、またランチ前の料理教室での試食等も予定しておりますので、朝食は軽めに、お腹を空かせてご参加ください。
・咳や37.5℃以上の発熱などの症状、体調不良などがある場合は、当日でも結構ですのでご連絡をお願いします。
開催地
※ナビに、郡山市園芸振興センター(福島県郡山市逢瀬町多田野寒風担161)をセットしてお越しください。
福島県郡山市安積4丁目229