
元農業高校教師で育種家のご主人 菅野元一さんと奥様のクニさんが営む「ニコニコ菅野農園」は、震災で全村避難を余儀なくされた飯舘村で営農を再開。もともとご主人のご実家があった飯舘村は中山間地域で酪農や米、野菜、林業などの兼業農家が多く、なだらかな山々が続き、どこか懐かしい風景が広がっている。お料理はお二人と親交が深く、飯舘村のご出身である La Kasseの佐藤シェフが担当。元一さんが開発したジャガイモ「イータテベイク」とクニさんが ”里山の黒真珠” とまで惚れ込んだスーパーフルーツ「ナツハゼ」を通して、飯舘暮らしの魅力を再発見するFoodCampです。
ニコニコ菅野農園 https://www.nico2farm.jp/
田舎レストラン La Kasse(ラ・カッセ) https://sou-sou-fukushima.jp/spot/751
ニコニコ菅野農園さんのナツハゼ商品がオンラインでご購入いただけます!
このたび、弊社が運営する「12市町村ファンサイト」のオンラインショップに、菅野さんのナツハゼ商品がラインナップ!
FoodCamp参加前にナツハゼを味わってみたい方、参加はできないけれど商品は味わってみたい方、ぜひご利用ください!
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ツアーの見どころ
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飯舘の里山を感じる散策&癒しの時間
ニコニコ菅野農園さんは飯舘村の山里の中にあります。自然がすぐそこにあり、自生する植物や木立の中をゆっくり歩きながら、そして時に林の中で瞑想などをして、心身のリレッシュタイムをお届けします。
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楽しい縁側商店でナツハゼの可能性を知る
菅野さんのご自宅の素敵な縁側にて、クニさんが「里山の黒真珠」と呼ぶナツハゼの加工品やナツハゼ染めした雑貨、飯舘村のお野菜などを販売します。ナツハゼの大いなる可能性に触れる楽しい時間です。
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地元出身の佐藤シェフによる豊かな飯舘食材を満喫するランチコース
飯舘村ご出身であり、飯舘産牛や地元の野菜の美味しさを熟知したLa Kasse (ラカッセ)の佐藤シェフの料理は、地元の方も親しみやすい味わいで人気です。飯舘尽くしのランチコースをどうぞお楽しみください。
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菅野ご夫妻&佐藤シェフの飯舘三銃士のトークライブ
育種家であり元農業高校教師である元一さんとナツハゼを活用して次々と商品化するバイタリティ溢れるクニさん。そして、地元に戻り、レストランをオープンさせた佐藤シェフ。まさに飯舘を代表するエネルギッシュなお三方による笑いあり、発見あり、そして時に心に沁みるトークライブをご一緒しましょう。
キャスト紹介
- 私たちが見つけた飯舘暮らしの魅力 ニコニコ菅野農園 菅野元一・クニ夫妻
- 元農業高校教師で育種家のご主人 菅野元一さんと奥様のクニさんが営む「ニコニコ菅野農園」は、震災で全村避難を余儀なくされた飯舘村で営農を再開。バイタリティ溢れるクニさんはナツハゼの魅力を知り、ナツハゼを使った加工品を次々と商品化。地域の女性たちを巻き込んで新たな飯舘の特産品をいくつも生み出している。

故郷を離れるということ
「2011年6月4日のことです。まさか、原発から約60kmも離れた飯舘村が全村避難することになるとは思ってもいませんでした」という言葉を皮切りに、当時の様子を語ってくれた菅野クニさん。14年前のあの日の情景は今も鮮烈に覚えているといいます。「飯舘村で80余年の人生を過ごしてきた主人の両親は、避難することになったその日、兄弟たちとまるで今生の別れのような状態でした。いざ、故郷を離れなければならなくなった時、人はこうなるものかという姿をまざまざと見せつけられました」といいます。

豊かな自然の恵みがすぐそこにある飯舘村
村の生活そのものを大きく変えてしまった震災は、菅野さんご夫妻の人生においても転機となったことは言うまでもありません。そして、この時のことをきっかけにクニさんは大きな2つの使命を抱えます。
2つの使命
菅野クニさんは、郡山市のご出身です。ご主人との結婚を機に飯舘村との縁をいただきました。お二人は共に公務員だったため、ある一定年数が経つとまた別の赴任先へというように県内を転々する生活であり、飯舘村に移り住んだのは今から38年前のことです。忙しくしており、家にはお互いに寝に帰るだけのような生活で、当時、特に飯舘村への想い入れはなかったそうです。しかしながら、ご主人の定年退職をあと数年に控えた頃、退職後の人生について二人でよく話すようになりました。
ご主人が育った頃の飯舘村は、自給自足のような生活であり、どこの家でも自分たちが食べるお米や野菜を栽培していました。また近くの山で採れる山菜や木の実などが食卓に登場することは、ごくごく日常的なことでした。そして、クニさんもちょうどその頃、地元の山に自生していたナツハゼの虜になり、定年後はゆっくりと自分たちのペースで村の特産品をつくろうと、その準備を少しずつ始めていたところでした。しかし、事態は一変します。クニさんは2つの使命を自身に課しました。一つは、ご主人のご両親を必ずや帰村させること。もう一つは義父が手掛けようとしていた山菜の商品化です。

見事、2つの使命を果たしました
この人なら大丈夫だ
菅野さんご夫妻は、1978年にご結婚され、夫婦生活47年目というお二人。ご主人・元一さんに奥様についてお伺いしました。
お二人の出会いは、20代前半。クニさんを見初めたのは元一さんでした。ある会合でミカンを豪快に丸ごと食べているクニさんを見て「この人なら大丈夫だ」と思ったそうです。元一さんは、自分の夢を叶えるために努力を惜しまない性格なため、一緒になる女性に苦労をさせてしまうのではないか、と思っていたようです。しかし、クニさんのような人ならきっと乗り越えていける、苦労を苦労とも思わないでいてくれるかもしれないと感じたのでした。

若い時から変わらず、バイタリティ溢れるクニさん
美味しいものを作って、人を巻き込む
元一さんは、農業高校の教師としてのキャリアを積んできましたが、40~50代になると、教えることよりも農業の研究をする方が面白くなってきたといいます。そして、徐々に野菜の育種を手掛けるようになります。飯舘村の気候風土や土壌の研究、そして品種の選抜など、研究記録をまとめたノートは20冊以上にも上ります。その結果として生まれたのが「いいたて雪っ娘かぼちゃ」「イータテベイク(じゃがいも)」であり、元一さんが育種した野菜たちです。元一さんの研究の様子をそばで見守っていたクニさんはこう言います。「素人からみたら(夫は)きちがいですよ。あの苦労を見ているし、あの(研究の)細やかさを見れば、誰でもそう思うと思います」と。

ご自宅の裏手にある里山を案内してくれる元一さん
震災という試練はあったものの、だからこそより一層強まった地域への想い。元一さんは、育種という仕事について、こんな例えをしてくださいました「あの小さな種の中には、品種としての記録が残されている。まるで小さなUSBみたいなものです。だからその種にどんなデータを残して、後世へ伝えていくか、育種とはそんな仕事だと思う。そして、(私にとって)地域に貢献することは、おいしい農作物を作ることです。美味しい作物をつくれば、人は喜び感動し、そして人が集まる。さらには私も作りたいと人を巻き込んでいくことができるです。だから、賢さとは、未来を先々まで考えられるかということではないかと思うのです」ということでした。
今回、FoodCamp開催にあたり、飯舘村の特産品をお披露目できる機会として、とても楽しみにされていました。そして元一さんも、ご自身が描いたビジョンのように、飯舘村に来ていただけることを何よりも喜んでくださっています。
お二人が見つけた飯舘暮らしの魅力を存分におすそ分けしていただきましょう。
- 再会できる場所を作りたい 田舎レストラン La Kasse オーナーシェフ 佐藤 雄紀
- 飯舘村出身の佐藤シェフは、高校生の頃に料理に目覚めたという。いつか地元で自分の店を持つことを目標とし、日本調理技術専門学校へ進学。いよいよプロの料理人としてスタートしようとした卒業式の前日に震災を経験。そして、2022年6月、念願の飯舘村で独立開業。まさに復興と料理と向き合う10年だった。

料理男子な小学5年生
飯舘村出身の佐藤シェフは、小さい頃から食べることが大好きな少年でした。家では、小学校5年生頃からお菓子作りをしていたそうで、将来は、料理の道に進むことをぼんやりと描いていました。決定的なきっかけは、高校時代のアルバイト先で出されたまかない飯。これが毎回すこぶる美味しく、「おいしいということは、人を幸せな気持ちにさせてくれる」と改めて料理のすばらしさを認識し、郡山市にある日本調理技術専門学校(Nitcho)へ進学します。専攻は西洋料理でした。調理実習をはじめ、栄養学、料理理論、衛生管理など料理人として必要な技術や知識の習得のみならず、グローバルな視点で食と文化について学ぶことができた貴重な時間だったといいます。「ニッチョウでの2年間で、楽しくない授業は一つも無かった」と佐藤シェフは断言していました。
専門学校卒業後は母校の助手として3年間勤務し、その後、福島市内の結婚式場の調理スタッフに。そこでは、デザート以外の料理をすべて担当しました。それから、国見町の道の駅のオープニングスタッフとして3年、さらに、弊社ベストテーブルのキッチンにも入っていただきました。石の上にも3年という諺のように、さまざまな現場を経験し、着々と料理人としてステップアップしていったのでした。
再会の場所になりたい
いつかは自分の店を持つことが料理人になってからの夢でした。そしてそれは、地元・飯舘村でのレストラン開業でした。しかし、専門学校の卒業式の前日に東日本大震災を経験。全村避難を余儀なくされた飯舘村で、果たしてそれが叶う日が来るものか、悶々とした日々が続きました。
村外で仕事をしながら思うのは飯舘村のことでした。飯舘村は、震災があった翌年(2012年)の7月には避難指示区域が見直され、2017年3月には村内の「避難指示解除準備区域」「居住制限区域」の避難指示が全面解除されました。しかしながら、村に戻ってくる人はまだそう多くはありません。避難先で新しい暮らしを始めた友人たちもたくさんいます。また、帰村したとしても村の人たちが顔を合わせるような場所がなくなっていました。一旦、崩壊したコミュニティを再建させるには、村の人たちが再会できる場所が必要、そう強く感じていたのでした。
そして、2022年6月、念願の田舎レストラン「La・Kasse(ラ・カッセ)」をオープン。店名に田舎レストランとつけたのは、飯舘村の食材を使った料理を気軽に楽しめる場所として地域の方にまずは足を運んで欲しいという想いからでした。レストランは佐藤シェフの狙い通り、村の方が宴会で貸切をしてくれたり、それこそ、喜びの再会シーンを何度も見かけるようになりました。
生産者のパッションが伝わる
FoodCampではかつて担当シェフのサポートをしていただいたことがあります。生産者の畑で繰り広げられる特別な1日に、生産者がすごく楽しそうにしている様子が印象的だったといいます。また、料理人としてとても勉強になったそうです。限られた環境の中で、調理の仕方やコンセプトの考え方など、今でも参考にしている部分があるようです。
そして、「FoodCampは開催地となるその地域の可能性を広げるとてもよい取り組みだと思います。地元にしか出回らないような食材も、直接その地域に足を運び、生産者と交流することで、情報としてしっかりインプットされます。『あの村にはこういう農家さんがいる、あそこのお野菜が美味しかった』という記憶がダイレクトに残ります。農家さんのパッションが伝わる貴重な時間だと思っています」とこれまで見てきたFoodCampのシーンを想い起こすかのようにお話してくださいました。
今回、いよいよメインシェフとして参加する佐藤シェフ。地域の大先輩であり、お互いをよく知る菅野ご夫妻とのFoodCampに、安堵と緊張の両方が入り混じっているかもしれません。「とにかく、飯舘の豊かな自然と豊富な食材、そして、菅野夫妻が育てた旬のイータテベイクやナツハゼをたっぷり使って、飯舘村の魅力をしっかり伝えます」と力強い言葉をいただきました。飯舘村を代表するローカルプレーヤーのお三方を迎えてのFoodCampに今からワクワクが止まりません。
ツアーのスケジュール
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お迎え・営業所集合
8:35 a.m.
郡山市内のご自宅(滞在先)または郡山駅に郡山観光タクシーにてお迎えに参ります。お迎えの詳細時刻は前日までにご連絡致します。
※郡山駅にてお迎えの方は、8:30までに郡山駅到着のダイヤでお越しください。 -
出発!
9:05 a.m.
孫の手トラベル 安積町営業所より観光バスにて現地へ出発します。
※安積町の営業所までお車で来られる方は8:50までにお越し下さい。(駐車場多少あり) -
までい舘にてトイレ休憩・現地集合の方
10:30 a.m.
道の駅 までい舘にてトイレ休憩を取ります。
村内からご参加の方、現地集合の方は、までい舘にてピックアップいたします。
※10:20までにお越しください。 -
ニコニコ菅野農園へ到着~じゃがいも掘り
10:50 a.m.
ニコニコ菅野農園 代表の菅野クニさん、育種家でご主人の元一さんをご紹介します。そして、ご自宅からほど近い里山に切り開いた畑にて、元一さんが開発したじゃがいもの収穫を行います。
【雨天時は内容が変更となります】 -
Feeling forest (林の中での瞑想タイム)
11:30 a.m.
ニコニコ菅野農園さんはなだらかな山の一角にあり、畑に行く途中には、目にも美しい緑豊かな林や沢があります。菅野さんご夫妻のお気に入りの場所で、木々に囲まれる癒しの時間を体験いただきます。また、ダイニング会場までは山の小道を散策しながら参ります。自生する植物の解説などの解説を元農業高校教諭でもある元一さんに伺いながら辿ります。(足の悪い方、体力に自信がない方は、クニさんとの歓談タイムです♪)
【雨天時は内容が変更となります】 -
ランチタイム♪
12:10 a.m.
イータテベイクやナツハゼをはじめ飯館村の豊富な食材をふんだんに使ったコース料理をご堪能いただきます。
お料理は、同じく飯館村ご出身で、村内にレストランをオープンした「 La Kasse (ラカッセ)」の佐藤オーナーシェフによる飯館村の魅力がたっぷり詰め込まれた渾身のお料理。胃袋を掴まれること請け合いです。 -
いいたてトーク&縁側商店オープン!
14:30 a.m.
菅野ご夫妻が見つけた飯舘暮らしの魅力について抜群のトーク力で語っていただきます。どんなお話が聞けるかは当日のお楽しみ!参加者の皆様からの質問コーナーもご用意しております。
またクニさんが愛してやまないナツハゼを使った様々な商品を菅野さんのご自宅の素敵な縁側で販売致します。
【雨天時は内容が変更となります】 -
現地出発~道の駅かわまた
15:10 p.m.
ニコニコ菅野農園さんを出発し、途中、「道の駅 かわまた」にてトイレ休憩を取ります。道の駅かわまたでもちょっとしたお買い物が楽しめます。
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孫の手トラベル安積町営業所に到着
17:10 p.m.
安積町の営業所に到着後、タクシーにて郡山市内のご自宅(滞在先)または郡山駅へお送り致します。
※お帰りの際、交通機関をご利用の方は、郡山駅発18:10以降のダイヤをお手配下さい。
ツアーの詳細
- 開催日
- August 24(日)
- 料金
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お一人様・税込 18,700円(税込) - 当日の服装・持ち物
- ・屋外でのツアーになりますので、晴天の際は日よけの帽子などお持ちください。
・動き易い靴や服装でお越しください。 - 参加条件
- 本ツアーは小学生以上の方で、お一人で行動が出来る方(介添えなどが不要、医師からの許可がある方)であればどなたでも参加が可能です。なお、お子様も同料金となります。
- 運行会社
- 郡山観光交通株式会社
- 添乗員
- 孫の手トラベル自社スタッフが同行いたします
- お支払い方法
- 参加までの流れをご参照ください
- 旅行保険の加入
- いずれのツアーも万が一に備え、旅行保険に加入していただきます。保険料はツアー代金に含まれております。そのため、生年月日の情報もいただいております。
- キャンセル料について
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宿泊・チケット付きツアーは20~8日前20%、7~2日前30%、前日40%、当日旅行前50%、旅行開始後無連絡不参加は100%発生いたします。
また日帰りツアーは旅行開始日の前日から起算してさかのぼり、10~8日前20%、7~2日前30%、前日40%、当日旅行前50%、旅行開始後無連絡不参加は100%発生いたします。 - 雨天時の対応
- 雨天でも決行いたしますが、やむをえず自然災害等で中止の場合は、前日お電話にてお知らせいたします。その場合、お預かりしているツアー代金は全額ご返金いたします。
- 最小催行人数
- 15名 ※お申し込みが最少出発人数に満たずツアー中止となる場合は、4日前までにご連絡いたします
- 旅行条件書
- 旅行条件書のページをご参照ください
- その他注意事項
- 咳や37.5℃以上の発熱などの症状、体調不良などがある場合は、当日でも結構ですのでご連絡をお願いします。