大熊町の「いま」を伝え、ファンをつくるツアー開催

開催日
2021年11月13日
利用者
大熊町様
内容
大熊町でのオーダーメイドフードキャンプ、バスツアーの企画、バスの運行
目的
大熊町産の酒米で作られた日本酒「帰忘郷」のクラファン支援者を大熊町に招待し、ファンにつなげる
場所
坂下ダム湖畔(大熊町)
規模
参加者20名

福島第一原発が立地する大熊町にも、ようやく帰還できる区域が広がってきています。これから町の復興を促進しようとする大熊町様からご依頼をいただき、「大熊町を訪れて、見て・知って・感じてもらい、町のファンを増やす」取り組みの一つとしてFoodCampを活用したバスツアーをご提案しました。

震災からのこの10年。大熊町再興のための様々な取り組みの一つに、大熊町産の酒米を使った日本酒「帰忘郷」プロジェクトがあります。「大熊町の田んぼで栽培した酒米を用いて、町の復興のシンボルとなるような日本酒を作りたい」その思いに賛同してくださった県内外のクラファン支援者を対象に、この10年の町の変化と、あきらめない人々の取り組みを知って・感じていただくバスツアーを企画。我々も開催にご協力させていただきました。

大熊町に到着した皆さんは町内を見学した後、除染後の試験栽培からいち早く野菜を作っている新妻茂さんの畑で新鮮な野菜を収穫。「野菜も作れるようになっていることに感激した」と語るお客様の姿が多く見受けられました。

収穫体験後は田んぼへ移動。酒米を栽培した根本友子さんや醸造した「高橋庄作酒造店」の高橋さんの話を聞きながら、炊き上がったばかりの酒米を参加者の皆さんに召し上がっていただきました。「酒米を初めて食べたけど、旨味があっておいしい!」との声も。

 

その後、ダム湖のほとりに設えたこの日限りの野外レストランへ。お料理は弊社レストラン部門「BestTable」の芹沢シェフが担当。新妻さんのみずみずしいお野菜はもちろん、「ネクサスファームおおくま」の町内産いちごなどを使った”大熊づくしのコース料理”を召し上がっていただきました。
お酒は「帰忘郷」をはじめ「会津娘」や浪江町の「磐城壽」をご用意。お料理に合わせて、蔵元の高橋さんが説明しながら燗をつけてご提供してくださいました。

  

震災後、町民でありながらも町に帰ることができなかった期間を経て、大熊町への思いを募らせた方々がようやく帰還後に始めた農業。その作物を使ったお料理やお酒を通して、大熊町の変化と「いま」を感じ、青空の下で味わえる事の特別な意味を伝えられたのではないでしょうか。そして、故郷の大熊町を忘れず、お世話になった方々に感謝を伝えたいという思いで生まれた「帰忘郷」というお酒が、大熊町に思いを馳せてくださった方々にも届いた瞬間でした。

孫の手トラベルでは、今後とも被災地に寄り添い、その復興の取り組みにも協力してまいりたいと思います。

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写真:Food Campの青空レストラン