- 利用日
- 2022年9月3日
- 利用者
- 浪江町
- 内容
- 水素エネルギーで調理したコースランチの出張ケータリング
- 目的
- 「水素ランチ」を提供し、浪江町と弊社が共同で推進する「脱炭素ツーリズム」の取り組みを紹介する
- 場所
- いこいの村なみえ(浪江町)
- 規模
- 参加者25名
米国カリフォルニア州ランカスター市と福島県浪江町は2022年10月、「水素社会の実現に向けた自治体パートナーシップ宣言」に調印し、水素によるスマート姉妹都市を表明しました。
ランカスター市は、パリス市長のリーダーシップの下で、再生可能エネルギー導入を積極的に進め、2019年に市内での再生可能エネルギー生産量が市内の需要を超える「ネットゼロシティー」を米国で初めて達成しており、2020年11月に米国で初めて水素都市を宣言しています。
浪江町は、再生可能エネルギー導入を積極的に進めているほか、「ゼロカーボンシティー」を発表。また、「なみえ水素タウン構想」を公表しており、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が開発した世界最大級の水素製造プラント「福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)」で生産する水素の利活用やさまざまな実証事業を進めています。
その調印を機にランカスター市長レイモンド・レックス・パリス氏が浪江町を訪問されるにあたり、歓迎昼食会を開催することになりました。そこで、今回、お食事の提供と合わせて、弊社と浪江町で推進している「脱炭素ツーリズム」の取り組みについてもご説明の機会をいただきました。
浪江町と弊社で推進する「脱炭素ツーリズム」
「脱炭素ツーリズム」は、浪江町の水素や脱炭素の取組みと、豊かな地域資源をかけ合わせた観光事業を構築し、交流人口の拡大を図りながら、水素社会への共感を増やしていこうという取組みです。観光コンテンツの開発はもちろん、最終的にはツアーで使用する車両もFCVへ転換していくことにより、CO2を排出しないクリーンなツアーの構築を目指しています。
そのツーリズムの中では、食事も水素エネルギーを利用することを想定しており、当日はトヨタ自動車様のFCVからの外部給電にて弊社フードカートを動かし、それで調理したお料理を提供しました。トヨタ自動車様と連携し、FCキッチンカーの車両開発も進めており、今後は水素カーをメインキッチンとしたお料理の提供が可能となる予定です。
取り組みの発表にあたっては、弊社代表の山口がプレゼンターを務め、通訳も弊社のFoodCampスタッフにて対応させていただきました。
“請戸もの”ブイヤベースや“浜の輝き”のムースなど浪江町の食材で仕立てたコースランチを提供
この日のメニューは弊社グループのレストランBestTable(ベストテーブル)が担当しました。浪江町のブランド玉ねぎ“浜の輝き”をはじめ、請戸漁港で水揚げされた鮮魚を使ったブイヤベースなど、浪江町の食材をふんだんに使ったコース料理をご用意。乾杯には、浪江町の鈴木酒造による発泡清酒”ラシャンテ“をお楽しみいただきました。
当日の様子は、夕食会のアトラクションも含めて、浪江町の公式YouTubeチャンネルでも紹介されています。
「脱炭素ツーリズム」という発想は、ランカスター市長団の皆様、列席の経済産業省、JETRO等の皆様にも高い評価をいただきました。弊社では、今後も浪江町様と連携しながら、水素を活かした環境にやさしいツアーの実現に向けて邁進してまいります。
パリス市長を囲んで