フードキャンプを活用した郡山産ワインと鯉を楽しむモニターツアー

開催日
2022年8月24日
利用者
郡山市園芸畜産振興課
内容
「ふくしま逢瀬ワイナリー」および「鯉」を組み合わせたモニターツアーの実施
目的
郡山市の名産品の認知度向上と参加者アンケートからコンテンツの有用性や効果を検証する
場所
ふくしま逢瀬ワイナリー(郡山市)
規模
参加者18名

郡山市では、明治時代から鯉の養殖が盛んで市町村単位では全国一の生産量を誇っています。その「鯉」を名産品としてPRするべく、郡山市役所には「鯉係」という部署が設置されているほど。また、震災後に郡山市における農業の復興を目指して始まった「ふくしま逢瀬ワイナリー」によるワイン事業も少しずつ育ち始めています。

今回、郡山市園芸畜産振興課様からのご依頼で、以前からの名産である「鯉」と今後、新たに市の名産品を目指す「ワイン」を組み合わせ、郡山市の魅力を伝えるツアーコンテンツを企画。さらに、有識者によるモニターツアーを実施し、参加者アンケートを行いコンテンツの有用性や効果を検証しました。

生産者それぞれの想いに触れる

モニターツアーには、県内外の観光事業の関係者、大学教授、酒類流通関係者などの有識者13名の方にご参加いただきました。

まずは、今回のメイン食材となる「鯉」の養殖池を訪問。1960年(昭和35年)創業の熊田水産は磐梯山の水で育てていることから「磐梯鯉」としてブランド化しています。養殖池の場所は郡山市逢瀬町にあり、養殖池といってもほぼ自然の状態に近く、その風光明媚な景色に感動しきり。代表の熊田さんが池に餌を投げると鯉がピチピチと勢いよく飛び跳ね、まさに新鮮な魚そのものでした。

  

次に訪れたのは、ふくしま逢瀬ワイナリーのワイン用ブドウの契約栽培農家である小山さんの畑です。間もなく収穫を迎えるシャルドネ種の畑を見学しました。郡山市湖南町にあるブドウ畑は、布引高原の風車を望む風通しの良い立地で、ワイン用ブドウ栽培には適した立地。小山さんの手ほどきのもと、摘果体験も行いました。ツアー後の参加者アンケートでは、実際に栽培作業の一端を経験することで、「食事の時に提供されたワインがより一層美味しく感じられた」という効果が伺えました。

  

さらに、「ふくしま逢瀬ワイナリー」では、営業責任者である大河原さんにタンクルームや貯蔵室など、醸造施設をご案内いただきました。大河原さんは長年ワイン事業に携わってこられた方で、食事の際のワインサービスをご対応いただき、食事とともに提供されたワインについてご説明いただきました。

  

ワイナリーの庭に現れた一日限りのアウトドアダイニングで
フレンチコース料理を堪能

この日は美しく芝が整えられたワイナリーの庭にダイニングを設置しました。施設内にはキッチンがないため、弊社のフードカートが大活躍でした。

  

  

お料理は郡山フランス料理研究所Recettesの國岡シェフにご対応いただきました。「鯉」をはじめ「郡山ブランド野菜」など郡山の食材を中心に構成されたお料理とふくしま逢瀬ワイナリーのワインとのペアリングにてご提供しました。

 

 
小山さんのシャルドネで乾杯!      とうもろこしのアミューズ

  
前菜と鯉料理に合わせたメルローロゼ

 
前菜:メープルサーモンの郡山ツイスター       磐梯鯉のポワレ

お食事には鯉生産者の熊田氏、ワイン用ブドウ生産者の小山氏、ふくしま逢瀬ワイナリー醸造担当の田口氏も加わっていただき、どのテーブルでも話に花が咲いているようでした。生産者と語らいながらの食事はお料理やワインが一層おいしく感じられたようです。

  
肉料理に合わせたルージュ

 
川俣シャモのメイン           あさか舞のリオレと桃のデセール

アフターディナーの企画として生産者、シェフ、主催者によるトークライブを開催。昼間味わった感動をシェアするなど今回のツアーや食事を体験しての感想が述べられました。その後、お客様はワイナリーSHOPでお買い物を楽しみ、帰路につきました。

参加者アンケートからは、土地の暮らしが見え、地域に寄り添うFoodCampツアーへの評価もいただきました。生産者との出会い、生産のプロセスを知る体験は「地域の魅力を知る体験」でもあり、自然とその地域や生産者を応援したくなる気持ちを創出したようです。今回のように地域食材の価値に気づかせ、再評価させる仕掛けとしてもFoodCampの有用性を示すことができたかのではないでしょうか。

  

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写真:Food Campの青空レストラン