FoodCamp in MIYAKOJI~インバウンドツアー開催と海外への情報発信

開催日
2021年7月16日
利用者
福島県/事業名:ふくしまインバウンド特別体験プログラム創出委託事業
内容
インバウンド向けフードキャンプの開催、多言語のPRビデオ制作と広告の実施、外国人モニターツアーの実施、海外メディア招聘と情報発信
目的
東京オリンピック・パラリンピック開催の機会に、訪日外国人の関心が高い「食」と福島県の観光地を組み合わせて「体験型コト消費」の観光コンテンツの開発と磨き上げを行うとともに、インバウンド向けコンテンツとして情報発信を行う。
場所
グリーンパーク都路(都路町)
規模
参加者 7/16:29名 7/17:36名 7/18:30名  計95名

インバウンド向けフードキャンプへの初挑戦

福島県による「ふくしまインバウンド特別体験プログラム創出事業」の委託を受け、2021年7月16日~18日の3日間、田村市都路町の「グリーンパーク都路」を舞台にインバウンド向けのフードキャンプを開催しました。

当初は東京オリンピック・パラリンピック開催時に来日するインバウンドに向けて、福島の復興の姿をアピールするとともに、県内のインバウンド向け観光コンテンツを磨き上げることを目的にスタートしました。ところが、昨今のコロナ感染拡大の影響により、在日外国人を招いてのモニターツアーの実施となりました。

開催に先駆けてHPの改修を行い、英語版の募集ページおよびカード決済機能を追加してインバウンドの予約受付の受け皿を整備しました。また、フードキャンプのPRビデオも5か国語(日本語・英語・簡体字・繁体字・タイ語)で制作。YouTubeでの広告配信も行い、モニターツアーへの参加者を募集するとともに福島県内の魅力を発信しました。このwebページおよびPRビデオの制作にあたっては、外国人アドバイザーを入れて、外国人にもわかりやすい構成を心掛けました。

★FoodCamp 全県版ダイジェストPRムービー 日本語 / 英語 / 簡体字 / 繁体字 / タイ語

★会津地方(下郷/金子牧場)編    日本語 / 英語 / 簡体字 / 繁体字 / タイ語

★中通り(郡山/鈴木農場)編     日本語 / 英語 / 簡体字 / 繁体字 / タイ語

★浜通り(都路/ホップジャパン)編  日本語 / 英語 / 簡体字 / 繁体字 / タイ語

 

郡山駅発オプショナルツアー 農場&酒蔵訪問コース(7/16出発)

県内在住の外国人を招いたモニターツアーでは、フードキャンプ会場となるグリーンパーク都路(都路町)に向かう過程で、ありのままの福島をダイレクトに感じるオプショナルツアーを用意しました。コースは以下の3コースを実施。
・いわき駅発 被災地訪問コース
・郡山駅発 農場&酒蔵訪問コース
・福島駅発 果樹園&古民家訪問コース

その中から、7/16に実施した農場&酒蔵訪問コースの模様をご紹介します。
★当日の様子はこちらのムービーでもご覧いただけます。

鈴木農場でじゃがいも掘り体験

震災後も郡山の地で農業を続ける鈴木農場を訪ね、農場主の鈴木光一さんに郡山の気候風土から生まれる野菜作りの話を伺った後、旬のじゃがいも掘りを体験していただきました。鈴木さんのお話は、通訳ガイドが同行し英語でインバウンドの皆様にもご理解いただきました。実際この後のフードキャンプ会場でもこの日掘ったじゃがいもや鈴木さんの野菜を使った料理が並び、参加者の箸が進んだのは間違いありません。

多品種でカラフルな野菜が並ぶ鈴木農場さんの直売所では、多くの方がお土産を買い求めていました。

仁井田本家で日本酒の酒蔵見学

続いての訪問先は、無農薬の米作りから手掛け、オーガニックの日本酒を醸す仁井田本家へ。十八代蔵元の仁井田穏彦さんが蔵をご案内して下さいました。300年続く趣のある酒蔵は興味深く、日本酒の試飲もご用意いただきました。もちろんこちらの日本酒もディナー会場でふるまわれ、多くの皆様が食事とともに楽しんでいました。

被災市町村の都路町を舞台にしたフードキャンプの意義

フードキャンプの舞台には、原発の被災地である都路を選定。震災で使われなくなった施設を改修し、新しい持続可能な循環型の産業を目指してオープンしたクラフトビールのブルワリー「ホップジャパン」にスポットを当て、観光コンテンツの少ないエリアにフードキャンプを活かした新しいコンテンツを提案し、復興する福島の姿を発信しました。

インバウンドを意識し、食事は立食のブッフェ形式で自由な交流ができるスタイルとし、同地は星空の名所でもあることから、星空を楽しむディナーイベントとしました。

夏の暑い中ブルワリーに到着した皆様には、まずウエルカムビールで喉を潤していただきました。ビールはホップジャパンの本間社長が自らサーブ。クラフトビールをより美味しく味わっていただくため、浪江の伝統工芸品である「大堀相馬焼」のタンブラーを受付で参加者全員に配布。タンブラーはそのままお土産としてお持ち帰りいただきました。

一休みした後、グリーンパーク内のご案内が始まります。阿武隈山系の山間に位置する広大な敷地の中に、ブルワリーだけでなく、オートキャンプサイト、芝生広場、ホップや大麦の畑等があり、スタッフの三輪さんが説明してくださいます。

ブルワリー見学は本間社長がご案内。ホップジャパンの循環型事業をイメージした商品ラベルのデザインについてなど、熱のこもった説明に皆さん聞き入っていました。

そしていよいよフードキャンプ会場となるキャンプサイトへ!会場に近づくと、ピアノとヴァイオリンの生演奏がお客様を出迎えます。広々とした会場にはフードカートやブッフェテーブル、バーカウンターや食事用の焚火テーブル、タープ席、ステージなどが点在し、ゆったりとした雰囲気。

本間社長の「乾杯!Cheers!」の掛け声ののち、パーティが始まりました。バーカウンターではホップジャパンのクラフトビールや郡山市内の「The BAR WATANABE」のバーテンダーが福島の地酒をベースにしたカクテルを提供します。

お料理は郡山の「旬のベジカフェバル ベストテーブル」の芹沢シェフによる、彩り鮮やかなアジアンテイストのブッフェ料理が並びます。アレルギーの多いインバウンドに配慮し、お料理名の表示にはアレルギーのピクトグラムを入れました。
また、KOKAGE KITCHENのキッチンカーからは、川内村のそば粉を使ったワッフルやコーヒーのサービスも。

このイベントの電源の一部は、トヨタ自動車様のご協力により、水素燃料電池車「MIRAI」から給電し、照明や音響に使用しました。

いよいよ日が暮れてくると、焚き火に火をつけ、一層ムーディな雰囲気に。皆様思い思いの場所で、仲間同士、あるいは初めて出会う同志で会話を楽しみながら、お料理と音楽を楽しんでいました。

思わず踊りだすお客様もいるほど盛り上がった音楽ライブのラストステージが終わると、アナウンスが入り、会場の照明を一斉に消灯。頭上には満天の星空が現れます!ヴァイオリンが奏でる「Jupiter」が流れる中、しばし星空の鑑賞タイム。感動して涙するお客様もいるほど、とても印象的な演出となりました。

パーティが終了すると、日帰りのお客様はバスで郡山駅へ。ランタンを手に、スタッフ全員でお見送りしました。

宿泊のお客様は、キャンプサイトに設営したグランピングテントやブルワリーのロッジに一泊し、さらに輝きを増す星空を満喫されました。グランピングテント内には、これまた福島の伝統工芸品である「会津塗り」のちゃぶ台や食器などを使い、浜通り・中通り・会津地方で多彩な表情や伝統文化を持つ奥深い福島にも触れていただきました。さらに、ロッジ内の浴室では、ホップを湯船に浮かべたホップ風呂もお楽しみいただきました。

今回外国人モニターは欧米や台湾、韓国等のアジア圏も含め、幅広い国々の皆様にご参加いただきましたが、アンケート結果は総じて自然の中で食事をするFoodCampへの評価は高く、国を問わずインバウンドにもニーズがあることが実感できました。

海外メディア・インフルエンサーの招聘および情報発信

海外メディア・インフルエンサーの招聘および情報発信は、全国的なコロナウイルス感染拡大で延期となり、後日自社募集ツアーで実施しました。
福島市のフルーツファームカトウにて、りんごをテーマにしたフードキャンプは、りんごの木に囲まれた会場にダイニングを設け、りんごの収穫体験や加藤さんのりんごで作ったシードルの飲み比べなど、りんごを満喫するツアーでした。
お料理は郡山の「和牛旬菜 あ吽」の林シェフ。奥会津牛とりんごを組み合わせた様々なお料理で楽しませてくださいました。

メディアやインフルエンサーの皆様にも概ね好評をいただき、後日各メディアやSNSで記事を発信していただきました。

att.JAPAN  https://att-japan.net/en/archives/10161

Japan Travel https://en.japantravel.com/fukushima/fruit-farm-kato-food-camp-2021/68155

Metropolice Web https://metropolisjapan.com/revitalizing-fukushima/

この事業を通じて、フードキャンプがインバウンドにも楽しんでいただけるコンテンツであるという実感を得ることができました。また、インバウンド受け入れの下地を整えることができ、今後は通常の自社募集フードキャンプツアーにもお申し込みがあれば受け入れて参りたいと思います。

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写真:Food Campの青空レストラン